「この記事では、農業アルバイトの住み込みってどうなの?」という疑問に答えていきます。
私は過去に、平均年収2500万円の長野県川上村にて、過住み込みで農業アルバイトを経験したことがあります。
結果、アルバイトを通して貴重な経験をすることが出来ました。
農業アルバイトをしようか迷っている方に向けて、参考にしてもらえるよう、本記事で経験談を紹介していきます。
具体的に、私が経験したアルバイトの仕事の流れや、住み込み先の環境などを紹介していきます。
また、農業アルバイトに持って行くべきものを以下の記事で解説してますので、出発前に参考にしてみてください。
関連記事
過去に長野県川上村で約3か月間の農業アルバイトを経験しました
結論から言うと、バイト先の農家さんやバイト仲間の人がメチャクチャいい人ばかりで、最高のアルバイトを経験することができました。
今から6年ほど前の8月、当時ニートだった私は正社員になろうと就職活動を行っており、今の会社の正社員の内定を頂いた時だった。
人事の方から、4月入社で新卒扱いして頂けるということで、残りの約6ヶ月間、ニート生活を継続することになった。
どうせなら最後のニート生活を満喫するために、珍しいバイトをしようと思い、いきついたのが、長野県川上村での住み込みの農業バイトだった。
どこでそんなバイト探したのか?と思われるかと思いませんが、普通に農業用の求人サイトがあります。
今まで住み込みのバイトの経験は無かったので、多少不安ではありましたが、勇気をもって申し込みました。
長野県川上村とは?
私が農業バイトをおこなった長野県川上村は、6月から11月初旬にかけ、レタスや白菜の高原野菜の生産が盛んなところです。
特に、レタスは日本一の出荷量を誇っており、川上村の世帯平均年収が2500万とメチャクチャ稼いでいます。
ご想像の通り。村自体はメチャクチャ田舎です。
スーパに行くにも車を借りないといけないぐらいです。
その分、休日の山登りや釣りなどができる環境があり、バイト仲間は自然をすごく満喫していました。
農業バイトの大まかな流れ
通常は4月くらいから農作業が始まるみたいですが、私は、8月の中旬くらいから農業バイトに参加しました。
自分が参加する前にもいろいろな方が入れ替わりしていたようです。
特に繁盛記の8月は学生さんも休みなので、短期の学生アルバイトも募集しています。
農家のご主人のお父さんの家の一室を自分の部屋として使わせていただきました。
バイトは私の他に、学生のM君や司法書士を目指すSさんの合わせて3人です。
今までアルバイトしていた方がカナダに留学するため、代わりに私がバイトとして参加した形です。
後に10月ころにSさんの代わりに、沖縄のサトウキビ農家からやってきたバイトのNさんが参加しましたが、いずれの方も個性的な方ばかりだったのですが、とても仲良くして頂けました。
普段の作業は、40代くらいの農家のご主人と奥さん、ご主人のお父さんと私たちバイト3人で普段の農作業をこなしました。
8月から参加したので、私はレタスの収穫から始まり、セロリ、白菜の収穫と11月は黒いビニールシートを外すなどの片づけ作業を経験しました。
アルバイトの基本的な一日の流れがこちら
レタスの収穫期 (8月~9月中旬)
- 4時~ 8時: レタスの収穫
- 8時~ 9時: 朝食
- 9時~11時30分: レタスの収穫
- 11時30分~14時: 昼食とお昼寝
- 14時~17時: 草むしり、白菜の苗植えなど
- 18時~:ご飯、就寝
レタスの収穫の関係で朝3時半には起きて、4時までにバイト3人で車で畑に向かいます。
農家のご主人たちはそれより前に起きて先に作業を始めていました。
ちなみに8月なのにとても寒いです。
9月になったら、家で暖房をつけるほどです。
レタスの収穫では、レタスを切ったり、農家の方が箱に詰めたレタスの箱をトラックに積む作業をしていました。
レタスの切り方も周りに教えてもらえて作業的に覚えることはそこまでないのですが、レタスが入った出荷用の箱をトラックいっぱいに積んだり、出荷時に卸したりする作業でかなり力仕事の部分があり、体力的にかなり堪えました。
昼ご飯食べ終わったら、昼寝の時間が2時間あります。
朝が早いので、ここで寝ないと本当にキツイです。
午後からは草むしりや白菜の収穫のための準備を主にしていました。
このレタスの時期は基本的に休みがありません。
ひたすら働くので体力的にかなりキツイです。朝が早いため、夜ご飯食べたら早く寝ます。
正直、最初はメチャクチャきつかったです。
長靴はいてちょっと傾斜がある畑を歩きにくくてしんどかったです。
また、収穫の箱が重いので腕がパンパンになってヤバイです。
学生バイトのM君は大学でラグビー部とゴリゴリの体育会系にも関わらず、最初はきつかったそうです。
だんだん慣れていきますが、最初のキツサで1週間でやめる人が多いそうです。
白菜・セロリの収穫期 (9月中旬~11月初旬)
- 7時~8時: 朝食
- 8時~ 11時30分:白菜・セロリの収穫
- 11時30分~13時30: 昼食とお昼寝
- 13時30分~17時: 白菜・セロリの収穫
- 18時~:夕食
レタスの収穫が終わったら、朝早く起きる必要もなくなり、レタス収穫期と比較して体力的にかなり楽になります。
昼の休憩も少し短くなりましたが、体力的にかなり慣れてきているので、昼寝する必要もなくなりました。
休みの間は部屋でご主人からハリーポッターのDVDを借りてみていました。休みも月に2、3回ほどもらえました。
ただ、白菜を収穫した箱がメチャクチャ重いです。
レタス箱の比ではありません。レタス収穫で力仕事になれたつもりだったが、それでも重かったです。
11月の初旬では、畑の片づけなどをしてバイト期間の満了になりました。
給料・寮・ご飯・ネット上の黒い噂について
農家によって仕事のきつさや、それに伴う給料等は違ってきます。
①給料
農家によって違うとは思いますが、私は時給900円で早朝勤務だと割り増し料金で1000円以上になっていた記憶があります。
レタスの収穫時期のときは1か月で30万以上は稼ぐことができ、白菜の収穫時期でも25万くらいになっていたのではないかなと思います。
バイト先の農家では朝昼晩の食事+仕事間でのお菓子や飲み物も提供され、部屋も一室無料で使わせて頂きました。
ごはんだけでなく、夕飯時には週に何回はビールが出てくる好待遇でした。
ちょっとした農家によっては、いくらか寮費として支払うところもあるので、求人情報をしっかり確認しましょう。
私の場合、全体的にメチャクチャ当たりの農家だったため、バイト期間中は一切お金を使う機会がなかったので給料をそのまま貯金することができます。
とても田舎なので、周りの環境的にもお金を使う機会が本当になく、私近くの個人商店でお菓子やジュースを買うくらいです。
また、期間満了した際にはちょっとしたボーナスも出ました。
②寮
住み込み先は農家の実家の一室をお借りして3か月住まわせてもらいました。
そこには、ご主人のお父さん、お母さんが住んでいる家で、お風呂とかも順番に入っていきます。ほかのバイトメンバーも別の部屋で生活しております。
部屋には、テレビや暖房器具も完備されており、特に不自由なく生活することができました。
農家によってはプレハブのような所に泊まることになる場合もあります。
③食事
朝昼夕と作業間の小休憩中のお菓子、夕飯時には週に何回かはビールが出てちょっとした宴会が始まったり、なにからなにまで至れりつくせりで最高でした。
作業間での水分補給用の水筒も奥さんが作ってくれるし、水道水もとても美味しいので、基本的に自分で買うことは無かったです。
特に、収穫したばかりの新鮮なレタスや白菜が食べれました。
スーパーのものと違い、これまでにあんなに新鮮なレタスは食べたことがないってくらい美味しかったです。
④ネットでの黒い噂について
川上村での農業バイトにおいて、ネットで調べるといくつかの黒い噂があります。
いわゆる「ブラック農家」というもので、バイトに過酷な労働や罵声などを浴びさせたりしているものです。
私がバイトした際に特に問題になったのが、外国人労働者を奴隷のように扱っていたことが問題となっていました。
東京入国管理局から受け入れ処分を受けて、これまでのルートでは外国人労働者を雇うことができず、この時は日本人のアルバイトが今まで以上に多いという話でした。
こういうネットで見れる黒い情報から、マジでヤバイバイトなんじゃないかと心配する方もいると思います。実際、私がいた農家はマジで神農家だったため、バイト全員怒られることも一切なく、住居も部屋の一室を使わせてもらっていたので働く環境は正直最高で、また来てもいいなと思うくらいでした。
しかし、ご主人の話とかを聞くと、やはりブラック農家というのは、一定数いるみたいで、外国人関係なく、日本人に対してもかなり高圧的な態度で接するような一定数農家がいるみたいです。(実際にあそこの農家はマジでヤバイという話を聞きました)
そのため、日本人だから大丈夫ということでもなく、(どんなバイトでもそうかもしれませんが)、当たりの農家と外れの農家の差が本当に大きいと思います。
私は運よく当たりの農家を引くことができましたが、外れを引いてしまったら、急いで逃げたほうがよいと思います。
最悪の事態から夜逃げできる準備だけはしておきましょう。
農家の人も夜逃げに慣れているので、ヤバイとおもったら逃げましょう。
関連記事