この話は、20代最後のゴールデンウィークに熱海の温泉宿でコンパニオンを呼んだ宴会をして大失敗した経験談になります。
当時29歳の私はギリギリ昭和生まれのこともあり、「昭和の遊びをしよう!!」というノリで、大学時代の友達3人を誘い熱海の温泉宿でコンパニオンを呼んだ宴会をしようと計画した。
昭和生まれのお父さん方が想像するような、あんなこと・こんなことを楽しみに温泉宿での宴会を開催した。
ゴールデンウィークに4人で飲みに行こうという話はしていたものの、「昭和の遊びをしよう!!」と突然誰かが言い出したため、2週間前くらいのかなり近々で宴会を予約した。
何の計画も調べもせずに軽いノリだけで予約してしまった。
このことが悲劇の始まりであり、今回の温泉コンパニオンの宴会が大失敗に終わってしまった要因です。
この宴会が原因で毎年長期休みに飲み会をしていた私たちは、それから今までの4年間実際に会う事は無くなり交流が一切ありません。
読者の皆様にこの時点でアドバイスするならば、もっと早めに予約するかコンパニオン遊びは辞めろと口を大にして言いたいです。
宴会前
あまりにも宴会が楽しみな私たちは、昼の12時には熱海駅に集合して熱海観光をしていた。
焼肉に行って、秘宝館を見学し、温泉宿にチェックインした後は部屋で4人でビールで乾杯をしていた。
初めての経験に、楽しみと緊張の両方からか500ml缶×4本くらい私は飲んでおり、すでに出来上がっていた。
せっかく来てくれるコンパニオンさんのために宅配ピザやツマミ、お菓子を用意したり準備万端の状態。
この時はすごーく平和な時が流れていました。
部屋から熱海の海の景色をみながら、これから来る大航海を楽しみしていました。
地獄への誘い
夕方の6時から待ちに待ったコンパニオン宴会が開催された。
そうとう期待が最高潮に高まった中、部屋に入ってきた4人のコンパニオンの姿に驚いた。
- 入れ墨が凄い方
- マツコデラックス風ポッチャリの方
- 40後半の方
- 40前半の方+ロレツがまわっていない状態
マジかよ!!こんなことあんの?本当に失礼だけど、もう外れ一直線。
(年齢に関しては本人がだいたいこれくらいと喋っていました)
我々男性陣が一気にガッカリしたのは目に見えて分かった。
宴会の基本プランが2時間あるんだけど、それがもう本当に長く長く感じた。
そして、旅館の夕飯がくそまずい・・・・。
コンパニオンさんが食べてるピザがメチャクチャ美味そうで羨ましいレベル。
地獄 of 地獄
幹事が宴会を予約したサイトには「20代のコンパニオンが貴方の宴会をおもてなし」みたいなフレーズが載っていた。
まさか40代のおばちゃんまで来てしまうとは予想外だ。
この原因は、どうやらコンパニオン宴会が繁盛期で他所からコンパニオンをかき集めた結果だそうです(本人たちが話してくれました)
結局、どこも人手不足ってことなんですね。
そして、世間話をしている間に40代後半の方が私のご近所さんということも判明。
これはかなり気まずい。
それでも、2時間の宴会プランさえ終わってしまえば、延長することなく4万くらいの出費で押さえることができます。
来てしまったものはしょうがない。大事なのは失敗した後の行動だ。
自己啓発本でよくありそうなフレーズが頭に浮かぶ。
だが、何を血迷ったのか幹事が痛恨のミスをしてしまう。
どうしても「お楽しみタイム」をエンジョイしたかったのか、もうヤケになっていたのか「延長」という愚かな選択をしていまいます。
この延長期間はもう地獄でしかなかった。
我々側とコンパニオン側で1対1のチームを組み、別の個室部屋に行きそれぞれの時間を楽しむというもの。
それが1部屋しかなく、1チームずつだもんで、時間がかかってしょうがない。
私はくじ運が悪く、ロレツの回らない40代の方とチームを組むことに。
何かいけないものでも食べたのか?と心配になるほど何をしゃべっているか分からない。
コッチが必死に相手の話していることを組み取らないといけない具合。
宴会前に思い描いた理想と現実が全然違うのよ。違いすぎて何が何だか分からないわけよ。
もう、悲しくて悲しくてビール飲みまくって、泣きまくって、吐きまくったよ。
もうね、何か込み上げてくるものが多すぎて、吐きに吐いた。
その何かは昼に食べた焼肉だったり、不味い夕飯だったり、熱海の海を見ながら期待したエロい妄想だったかもしれない。
Q.なんで泣いてるの? A. おじいちゃんが亡くなって・・・
Q.なんで吐いているの? A.楽しさが自分の中で消化できなくて・・・
そんなアホなことを言った気がします。
こんな状態の私は「お楽しみタイム」を満喫できるわけもなく、払うものを払って寝ることにした。
「楽しすぎて酔いまくって今フラフラしているからさ」とか紳士的発言をして相場と言われている2万を渡した。
向こうは「(何もしてないのに)さすがに受け取れない」と言ったが、紳士な私は「いいから受け取ってよ」といいコンパニオンにお金をわたし自分の安全を確保し、無事を確認した。
そして、残り3チームは「お楽しみタイム」を満喫したのか?というとそうでも無かった。
1人は男としての機能不全に陥り、もう2人は楽しんだかどうかの瀬戸際でやるべき使命を何とか全うしたそうだ。
夜中の1時まで宴会が続きそこでお開きに。
地獄の終わり
コンパニオン宴会が終わり、我々は無事に?朝を迎えることが出来た。
4人そろって「最悪だった」と口をそろえ愚痴の言い合い。
相変わらず不味い朝食を食べながら宴会を振り返る。
「なんで延長したの?」と幹事に文句を言い、
コンパニオンの方が我々のお菓子を全てもって帰ってしまったことに文句を言い、
私が旅館の冷蔵庫に入っている300円の高級ジュースを飲んだことに文句を言われ、
散々な宴会になってしまったことを皆が実感した。
そして支払い金額が、なんと一人10万円に!!
我々はすでに2万円の「お楽しみタイム代」を渡していることを忘れてはならない。
計12万円もかかった地獄のコンパニオン宴会だが、誰かが最後に言った「ソープに行けば良かったな」という的を得た一言で無事に閉幕した。
この話は今から4年以上前の話で、この宴会から4人は一切会っていない。
それまで毎年集まって飲み会をしていたのだが、10万円のコンパニオン宴会は我々の仲を無残にも引き裂いてしまった。
あまりに残念なコンパニオン宴会。
もう、あの頃の憧れ・ワクワク・エロい妄想はもう一切抱かない。
ただ、繁盛期を外してもっと前々から予約したらどなるのか?という新たな疑問が最近ふと込み上げてきた。
もう一度あのメンバーでリベンジ・コンパニオン宴会をしようかは分からない。
最後に、これからコンパニオン宴会をノリでしようとする若者たちへ。
落ち着け!!そして、よく考えろと声を大にして言いたい。
俺たちのあの失敗を無駄にしないため、ココに記録として残すことにしました。
(はてなブログのため、直接的な表現は避けています)