この記事では、自転車で神奈川県から静岡県に走るときの「御殿場ルート」の魅力について紹介しています。
私は過去に、この「御殿場ルート」をママチャリで5回走ったことがあります。
(静岡県側から神奈川県:3回、神奈川県から静岡県:2回)
神奈川県から静岡県で走る一般的な箱根ルートに比べて、「御殿場ルート」は小田原を起点に考えると、20kmほど距離が遠いので、多くのサイトであまりおススメされていません。
しかし、過去に5回走った私の経験上、たしかに遠回りかもしれませんが、
- 周りの景色がきれいなこと
- ゆるやかな坂のため、自転車でもある程度走れること (箱根ルートだと上り坂はほとんど歩いて上るため)
というポイントがあり、ママチャリでも結構坂を走れることから、自転車旅やツーリングにおいて「御殿場ルート」が個人的にはおすすめだと思います。
特に、自転車旅で敬遠されるルートですが、ママチャリのように、箱根のほとんどの上り道を自転車で歩いていくなら、御殿場ルートで自転車をこいで進んだ方が良いように思います(箱根道をのぼれるロードバイクの方は箱根のほうが圧倒的に早いと思います)。
特に、御殿場駅から神奈川県側に走る際は、ほとんど下り坂のため、風を感じ、山・川・森の自然の景色を堪能しながら自転車で走ることができます。
そのため、スポーツ自転車で輪行が出来る方は、御殿場駅から神奈川県側に走るルートはメチャクチャおすすめです。
★ 神奈川⇆静岡を自転車で走る主要なルートを紹介します。
神奈川県から静岡県に行くためには、下記の3つのルートが主要です。
- 国道1号線沿いの箱根ルート
- 熱海峠ルート
- 御殿場ルート
私は、過去にこの3つのルートをママチャリで走ったことがあります。
①箱根ルート
1の箱根ルートは王道のルートだが、小田原からの獲得標高が1000m近くもあり、約20kmもの距離の間、ひたすら坂を上っていかないと行きません。
正直かなりきついです。
ママチャリは当然ですが、クロスバイク・ロードバイクでもよっぽど鍛えている人でないとほとんど上り坂は歩くのではと思います。
その分、坂を上り切った時の達成感は半端ないです。
また、湯河原・芦ノ湖などの箱根の観光スポットにふらっと立ち寄れるのもポイントが高いと思います。
そして下り坂がカーブ道が多くてとても怖いです。
周りの人に「箱根を自転車で上った」と自慢できます。
関連記事(私が箱根ルートで走った時の記録です)
②熱海峠ルート
あまりにキツイ箱根ルートを回避する方法のひとつが「熱海峠ルート」です。
箱根ルートと比べて5kmほど余計に走りますが、登りの獲得標高が箱根ルートの半分の約500mです。
熱海峠の上り坂は箱根よりもかなりキツイですが、上り坂の距離が約4kmで自転車を押して上る時間がかなり短縮されます。
また、小田原から熱海までの間に、ママチャリでも走れるくらいのアップ・ダウンの道が続くので、思っているよりはきついです。
関連記事(私が熱海ルートで走った時の記録です)
③御殿場ルート
今回紹介する「御殿場ルート」は、小田原から考えると約20kmほど距離が増えます。
獲得標高も熱海峠ルートと同様の500mほどで、坂道はそんなに厳しくなくママチャリでもある程度は上ることができます。
神奈川県側からの場合、ママチャリではすべての坂を上ることはできないですが、他のルートよりは確実に坂道を自転車で走れます。
また、静岡側から御殿場ルートで神奈川側まで上るときは、約20kmの道をママチャリで登れきれるほどの坂道です。
また、小田原を基準に考えると20kmほどの遠回りになりますが、東京方面から自転車旅をする方は5kmほどの遠回りですみます。
また、冒頭でも述べましたが、この「御殿場ルート」が周りの景色がきれいで、坂道も他のルートと比べて緩やかなので個人的にはサイクリングするにはおススメのルートです。
また、スポーツ自転車で輪行が出来る方は、御殿場駅から神奈川方面に走ると、ほとんど上り坂が無いので、本当に楽しくサイクリングが出来ます。
下記で、より詳細に「御殿場ルート」の魅力を紹介していきます。
★「御殿場ルート」の実際に走った時の様子を紹介
秦野駅から御殿場駅までの「御殿場ルート」を実際に走った時の様子を紹介していきます。
基本的には、国道246号線沿いに走って行きますが、途中県道76号線に迂回した方が、車もかなり少なく、ゆっくりと自然の中で森林浴をしている気分で自転車で走ることができます。
①秦野駅~県境まで
秦野駅から国道246号線を目指し、合流後は国道246号線沿いに静岡方面に走っていきます。
秦野駅から渋沢駅をすぎ、下り坂の途中に見える「みやこ食堂」の定食がメチャクチャうまいです。上の写真は「みやこ食堂」でのとんかつ定食です。
沼津から茅ケ崎まで、御殿場ルートで自転車を走ったときにふらっと「みやこ食堂」によってみました。
メチャクチャお腹がすいていたこともあり、本当に美味しかったです。(メニューもたくさんありました。)
食堂の外観は、ちょっと入りにくいですが、お店の人はいい感じの人で、また機会があれば寄りたいな思います。
松田駅付近をすぎ、国道246号線を走っていくと、前方に富士山、左手に酒匂川を見ながら進んでいきます。
下の写真は、松山町~山北町間あたりの酒匂川の風景です。
神奈川県にもかかわらず、田舎の良い感じの雰囲気の中で自転車を走れます。
さらに国道246号線を進むと、「ファミリーマート山北町店」が左手に見えます。
ここから、コンビニがしばらくないので、食料や飲み物の補給をした方がベストです。
山道なので自販機も中々見かけません。
このファミリーマートを少し進むと、県道74号線から県道76号線に合流します。
国道246号線でもしばらく自転車で行けますが、車の交通量が半端ないので県道76号線ルートの方がゆっくり自転車を走れます。
途中、再び国道246号線に合流しますが、右手に見えるガソリンスタンドを目印に再び県道76号線に分岐します。
ここからは、山の景色を楽しみながら走ることになります。ここから、県境まではそこまで坂道はきつくないので、私のママチャリでも十分に走ることができます。
左手には酒匂川を見ながら森林の中を走って行きます。
森林浴をしている気分で自転車で走っていけます。
静岡県側からくると、この辺りは下り坂なので本当に気持ちいいです。
途中の谷峨駅近くに「一休食堂」がみえます。ここで昼休憩するのも良いと思います。
私は一度もいったことがないので、いずれ行きたいな思ってます。
再び国道246号線に合流します。この辺りの景色がこんな感じです。
田園風景がとてもきれいです。
②県境~御殿場まで
国道246号線を走っていくと、上の写真のような「静岡県にようこそ」の看板が見え、静岡県に突入します。
ここの看板を目印に、この先は国道246号線で自転車通行禁止のため、県道394号線に分岐します。
ここから、小山町の商店街をすぎると「御殿場ルート」で一番きつい坂道が続きます。
きついといっても、頑張れば登れてしまうくらいの坂道です。
こんな感じで、坂道が険しいです。
静岡県側からだと、下り坂で山の景色がきれいなので、かなり爽快なサイクリングができます。
さらに、この坂をのぼっていくと御殿場に到着します。
ここまできたら、国道246号線に合流し、下り坂を進んでいけば沼津まであっという間に到着します。
途中にある駒門PA(下り)でのから揚げ定食が美味しかった記憶があります(この時もお腹がペコペコだったため)
また、沼津方面から御殿場ルートで神奈川方面に行く場合、御殿場駅までの坂はママチャリでも完全に漕いでいけるので、スポーツ自転車なら余裕でスイスイ進めると思います。
★まとめ
この記事では、神奈川県から静岡県に自転車で行くための「御殿場ルート」の魅力を紹介しました。
自転車旅をする上で、遠回りになるため、あまり人気の無いルートですが、個人的には上り坂も他のルートよりきつくなく、自然豊かな景色を楽しめるので個人的には結構すきなルートです。
坂もママチャリで頑張って漕いで進めるくらいの道なので、他のルートのように自転車を押しながら歩いていく時間は少なくなるはずです。
ママチャリのように、箱根のほとんどの上り道を自転車で歩いていくなら、御殿場ルートで自転車をこいで進んだ方が良いように思います。
また、御殿場駅から神奈川方面に自転車で行く場合、そのほとんどが下り坂のため、サイクリング・ツーリングにはメチャクチャおススメです。
輪行ができるスポーツ自転車でぜひ走ってみてください。
おまけ
私が使っているサイクルコンピューターです。今の速度や平均速度がわかり、つけるだけで自転車旅が面白くなります。