【大学院】本当にヤバイ。普通の学生が博士課程に進学しちゃうと結構ヤバイ6つのケースをご紹介

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私は大学院博士課程まで進学していました。

私はレベルも大したことない大学の理学部の博士課程の学生でしたが、それでも「博士課程ヤバいな」と感じたことがありました。

 

普通の学生が博士課程に進学すると結構ヤバイことに陥ります。

相当の覚悟が無いと博士課程に進学しない方がいいと思いますので、私が肌で感じた博士課程のヤバいことを解説していきます。

 

進学を迷っている方は参考になると思います。

 

 

 

① 卒業と同時に奨学金という名の借金地獄に

 

博士課程を卒業するには、順調にいって3年になります。

その前に、大学4年間と修士課程2年間を過ごすことになります。

 

その間、返済が必要な奨学金を借りると、卒業と同時に何百万という借金を抱えることになります。

順調にいっても27歳の卒業時に、下手すると30近くの結婚適齢期に貯金ゼロで借金有りの状態で社会人にならないといけなくなります。

 

参考記事: 博士課程学生の4割「借金300万円超」 追跡調査結果 | 教育新聞

 

ちなみに、多くの学生が借りている日本学生支援機構の奨学金は第一種に限り、修士の大学院生の場合は免除になる場合があります。

また、博士課程では日本学術振興会による学振と呼ばれる給付型の奨学金があります。

 

私は、博士課程1年時に日本学術振興会DC2に受かり、修士課程の学生支援機構の第一種奨学金を全額免除になったので、借金はなかったのが本当に幸いです。

しかし、これらの特別措置が受けられないとガチで借金地獄に陥ります。

 

<あわせて読みたい>学振に採用されるためのコツを紹介しています。

www.heita-wakuwaku.com

 

参考記事: 特に優れた業績による返還免除 - JASSO

参考記事: 制度の概要(PD・DC2・DC1) | 特別研究員|日本学術振興会

 

②卒業要件が結構厳しい

学部生、修士課程は指定の単位を取り、学内における卒業論文を提出すれば卒業出来たりします。

私の大学では、研究結果が出なくても学部生は卒業論文を提出すれば卒業できます。

修士課程も普段研究に取り組んでいれば、たとえ成果が無くても学内で頑張りを認めてもらえさえすれば卒業できます。

 

しかし、博士課程からは外部の機関が主催する学術論文を発表をしないと卒業できません。

私の大学では学術論文3本(コミュニケーション2本、フルペーパ1本)を発表しないといけませんでした。

大学によって様々な卒業基準があります。

 

私が聞いた話では、他大学では審査が難しい有名な学術論文への発表をしないとイケない大学もあるみたいで、結構卒業へのハードルが高いです。

また、研究室の指導教授によっては、「このレベル以上の学術雑誌には提出すらしない」というポリシーがある教授もいるようです。

もちろん論文を提出するにも教授の許可が必要なので、自分の力だけでどうにか出来る問題ではありません。

 

博士課程は頑張ったら卒業できるやさしい世界ではありません。

研究テーマ、指導教授の方針・相性を含め、卒業するのに運の要素が結構あります

私の場合は、学術論文のレベルは問われず、教授も放任主義で勝手に論文応募してもいい研究室だったので、3本の論文というノルマを達成することができました。

 

学術論文には審査があるので、応募したからといって必ず採用されるわけではありません。

そのため、研究を頑張ったにも関わらず、成果がでずに3年で卒業できずに留年せざる得ない方も多いのが実情です。

 

参考記事:大学院をやめました|Colorless Green Ideas

 

 

③就職活動に特別有利にならない

 

順調に卒業して27歳の博士課程の学生。企業に就職するか、大学に残るかで進路は大きく変わります。

 

企業に就職する場合も、就職できなくはないが、特別有利になるわけではありません。一部の大手企業を除き、多くの企業は博士課程を積極的に採用する企業はおらず、採用されても博士課程だからといって特別基本給が上がるところは珍しいと思います。

 

私の会社もそうですが修士課程を含む大学院卒業で給料UPという会社は理系なら多くありますが、博士課程卒業で給料UPの会社は大手企業の研究職などかなり限られていると思います。

それでも、周りも含めて博士課程から企業への就職はなんやかんや可能な印象を受けました

 

問題は、教授を目指すためにポスドクとして研究室に残る場合です。

助手、准教授、教授のポジションはかなり数が少ないので、「何年かポスドクとして過ごしたが助手になれずに人生が終了する」可能性が結構あります。

私が知っているポスドクの方、助手の方は今ではどこにいるのか分からない状態です。

 

逆に教授のコネさえあれば、大した研究成果がなくても助手にはなれたりします。(逆にコネが全くないと、優秀な研究成果があっても助手にすらなれない可能性が高いです)

 

参考記事:

博士課程の就職が難しい理由と海外の違い 博士課程を採用する動き | マナラボ

 

④ブラック企業顔負けの拘束時間

学費を払っているにも関わらずアホみたいに研究をするように拘束されることがあります。

朝から深夜まで、土日研究は当たり前の研究室は珍しくないと思います。

 

研究は結構アイディア勝負な所があるので、本当はしっかり寝て良いアイディアを出せるようにするのがベストだと思います。

しかし、日本人の悪いところで、「長時間労働は美徳」の精神が働くのか、私が在籍していた偏差値が低い大学ですらこの「長時間労働は美徳」の精神がありました。

 

私の大学でも「研究者は寝ずに実験する」、「休みなく研究する」のが美徳というわけの分からない雰囲気がありました。

さらに怖いのが、これが教授が「よる遅くまで実験しろ」と圧力をかけるわけではなく、大学院生の中だけで芽生えた意識で、先輩の大学院生から長時間の拘束を強要されたりします

 

また、研究室の教授によっては「学生はただの労働力」としか見ていない教授もおり、自分の研究のためのただの駒としか見ていない場合もあります。

そういう状況もあり、なかにはブラック企業顔負けのブラック研究室というのが生まれています。

教授によるパワハラがある研究室もあります。

 

 

お金を払っているのに、アホみたいに拘束されることが義務ずけられている場合があり、それが「大学院なら当たり前だろ」というわけ分からない精神があります。

 

本当にアホらしくなります。私はこの精神が嫌で、論文も出して卒業できる権利があるにも関わらず、博士課程を途中で辞めてます。

 

参考記事:ブラック研究室の元スタッフが暴露する、本当にヤバイ研究室とは? | 21世紀の人生戦略

 

 

⑤うつ病になる博士課程が多い

修士課程の大学院生に比べて博士課程はうつ病にかかりやすいという研究結果があります。

 

参考記事:博士号と修士課程の学生は6倍うつ病になりやすいという調査結果 | スラド

 

頑張れば卒業できる修士課程とは違い、結果を残さないといけない博士課程。

教授から与えられる「研究テーマ」によって正直かなり研究成果が出やすいかどうかが左右される

 

さらに、結果を出すために寝る暇も削って長時間研究をするし、大量の借金をしているし、将来が不安だし、教授からのパワハラはひどいしなど、色々な要素が重なることで、鬱になる人が多くなる原因だと思います。

 

 

私が在籍していた時にも、実際にうつ病になった人もいますし、別の研究室では教授の部屋で硫化水素で自殺した大学院生の人がいてニュースになりました。

偏差値が低い私大で、教授の意識が低い私の大学でもそんな感じなので、よその国立大学や有名大学の研究室だともっとひどい状況の研究室があると思います。

(実際に知り合いの大学院生から聞いたこともあります)

 

参考資料:明確な理由もなく奪われた命と精神ー東北大学院生自殺 : MURMUR 別館

 

⑥たとえ教授になっても大した給料はもらえない

夢も希望もない話だが、少ないポストを勝ち取り、運よく教授になっても苦労の割には大した給料はもらえないです。

 

大学教授の平均年収は1000万ほどだといわれている

一般的にはとても高い給料だと思うが、大学教授がこの給料はどうなんだろうという所です。

 

参考資料:大学教授の年収【厚労省発表】ボーナス・都道府県別・年齢別年収推移がわかるページ|年収ガイド

 

参考記事:国立大学教授の手取り約700万円は高い?安い?こんなもん?様々な意見が集まる「これが日本の現実」 - Togetter

 

 

大学教授になるための下積みが半端ないです。

40代で助手というのもザラにあります。

この助手になれるのも一握りの優れた研究者の方です。

助手になったからといって、快適に研究に出来るわけではありません。

助手ゆえに教授からのパワハラを受ける可能性もあります。

 

参考記事:大学「助教」への「険しい道のり」 採用後も超不安定だった : J-CAST会社ウォッチ

 

1000万の年収なら一般企業に入っても目指せる数値だと思います。

 

休みもなく30代まで学費をはらって博士課程を卒業して教授を目指す場合と、会社員として給料をもらいながら1000万プレイヤーを目指すのは、生涯年収だけでなく精神的にも全然違うと思います。

 

「こんな研究がしたい!!」「この研究で世界を変える!!」と言った熱い気持ちがないととてもやっていけないかもしれません。

 

まとめ:修士課程在籍中に博士課程でやっていけるか冷静に判断しよう

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所属する教授に気に入られている、研究テーマに恵まれて論文に名前が載っている、学振のDC1に通ったなどのなにかしらの実績を修士課程の時点で得られない場合は、無理に博士課程に行っても良いことは無いと思います。

 

また、どんなに優秀でも教授といい関係が作れてなかったら、正直もうおしまいです

他の大学院に進学するにしても教授の推薦状が必要ですし、論文を出すにも教授の許可が必要です。

教授との関係性は本当に重要ですし、そのため、アカハラという大学特有のパワハラが発生したりします。

 

修士課程卒業の時点ならまだ間に合うと思います。(順調に卒業して24歳)

なんとなく 博士課程に進んで、奨学金よる借金+うつ病なんかになったら本当に大変なことになります。

 

博士課程に進学する際には、自分の実力だけでなく、教授との相性なども考慮して明るい未来が描けそうな場合だけ進学したほうがよいと思います。