【懐かしの名作】ドカベン好きな私がおススメする名試合ベスト3を紹介

※ 当ブログには、アフェリエイトリンクによるプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

野球漫画の不朽の名作「ドカベン」

 

「ドカベン」は作者・水島新司の野球漫画。

1972年から1981年までに連載された、昔懐かしい漫画。

連載中は、私はまだ生まれていませんでしたが、市内の科学館で読んだのをきっかけにドハマリ。

中学生の時、親に「ドカベン」文庫本31巻セットを親に買ってもらい、夢中で読んでいました。

そんな、ドカベン好きの私がおススメする名試合を3試合紹介します。

 

※今回は「ドカベン」が対象になります。「大甲子園」「プロ野球編」は対象外にしてあります。

 

 

私がおススメする「ドカベン」名試合ベスト3を紹介!!

No.3: 明訓高校 VS 通天閣高校 (高校1年夏 甲子園)

 主人公・山田の1年上の先輩・北満男が大活躍する試合。

 

明訓高校・山田世代1年夏の甲子園初戦、相手は大阪代表の通天閣高校。

 

本格派投手の坂田三吉の速球に押される明訓高校、1対0で迎えた9回に坂田の通天閣打法によるランニングホームランで同点にされる。

 

延長10回表、2アウト1・3塁の場面で打席には2年生の北。

 

いわゆるモブキャラである北が坂田の直球をヒットに出来るはずもなく、諦めモードが流れる。

 

そして、坂田も「なに緊張してんや、こんな打者楽勝や」みたいなノリで、快速球を投げ込む。

 

そんな時、観客席から「おにーちゃーん!!」と声が・・・。

 

タイムをかけ振り返ると、そこには妹の姿が。

 

実は、北の妹は自分で歩くことが出来ないほど体が弱く、そんな妹が自力で応援に来ていた。

 

「お兄ちゃんヒットー」と妹が応援が北に届くが、モブキャラの北が坂田からヒットを打つの非常に困難。

 

妹のためにヒットを打つことを諦め、次打者の里中になんとか回そうと、必死に坂田の直球にくらいつき、ひたすらバットに当ててファールにしていく。

 

そんな中、「カキーン」、北「!?」とまさかの坂田の股下を抜くセンター前ヒットになり、逆転に成功。

 

この点が決勝点になり、明訓高校の甲子園初勝利となった。

 

体が弱い妹のためにヒットを打つ北の話も普通に感動するし、この話のすごい所はモブキャラが大活躍する展開は「ドカベン」にはかなり珍しい。

(明訓5人衆の微笑三太郎ですら、作中でたいした活躍をしていない)

 

 

No.2: 明訓高校 VS 白新高校 (高校2年夏 神奈川予選)

山田の最大のライバルである不知火守の白新高校との戦い。

 

過去2度明訓高校と対戦して、山田に打たれまくっていた不知火。

 

そんな不知火が、打倒山田を目指して編み出したのが「ハエの止まる超スローボール」

 

同じフォームでスナップだけで速球とスローボールを投げ分けが可能に

 

この試合を機に山田は全く不知火からヒットを打つことが出来ず、2年秋の大会ではフォームを崩され、完全にスランプになったこともある。

 

また、この試合では「作者が未来を予期していた」と後に話題になったことが沢山つまっていた。

  • ルールブックの盲点
  • 熱中症
  • ビデオ判定

ある時の甲子園で話題になった「ルールブックの盲点」。

 

このルールブックの盲点を使って勝った試合が、この白新高校戦。

 

超スローボールで全く不知火を打てない山田は、このルールブックの盲点でなんとか1点を上げて勝利をする。

 

また、今では当たり前の熱中症の問題。

 

実は、連載当初の1972年から1981年には気温がまだ高くなく、熱中症で審判が倒れてビデオ判定をする流れは、今では特に疑問はもたないが、当時はかなり不思議な光景だったみたいです。

 

この試合はドカベン史上最大のライバルである山田 VS 不知火の優位性が変わった試合でもあり、「ルールブックの盲点」「熱中症」という未来の出来事を予期していたと言われている名試合です。

 

今見た方が面白い試合かもしれません。

 

また、作者はあの5打席連続敬遠のシーンを松井事件よりも先に描いています。

(明訓高校 VS 江川学院 2年春甲子園)

 

No.1: 明訓高校 VS 土佐丸高校 (高校2年春 甲子園決勝)

 

いや~、これは「大甲子園」を含めてドカベン史上最高の名試合だと思います。

 

9回くらいから明訓四天王の山田・里中・飛馬・岩鬼の各回想シーンを振り返ることができます。

「ここで最終回でもいいんじゃないか?」と思うほど最高のシーンばかりです。

(微笑がいないのが本当に可哀そう・・・)

 

1年夏の甲子園で明訓に負けた土佐丸高校は、打倒里中を掲げて片目を眼帯で隠すというハンデをしょって何とか決勝までたどりつく。

 

決勝戦でついにその眼帯を外す。

 

初回、7色の変化球を持つ里中の変化球がいとも簡単に見切られ、連打され、いきなり犬飼武蔵に3ランを打たれる。

突き指の影響もあり、ボロボロの里中。

 

山田も3ランを打ち返し同点にするものの、その後に投手交代した犬神の手が伸びる直球、背面投げ、ピンボールと山田が苦戦する。

 

試合は9回裏、3対4で明訓が負けている状態。

同点のランナーが出たところで、次打者は男・岩鬼。

ここから、明訓4人衆の回想シーンが始まる。

 

岩鬼は家族に見捨てられ、家政婦の「おつる」に育てられていた。

金持ちの岩鬼家だが、エリートな兄たちとは性格も全く違い、岩鬼家の恥とまでなっていた。

その理由が、岩鬼だけ家政婦の「おつる」に育てられたということ。

そのせいもあり、おつるは家政婦をクビにされ、泣く泣く2人が別れる幼少期が描かれている。

 

そんな中、甲子園球場に「おつる」が応援にかけつけ、岩鬼が奮起する。

そんな中、岩鬼の実家が倒産し、お父さんが「スカッとデカいやつを打ってくれ」

と岩鬼を応援している。

 

そして、グルグルメガネを装着して無理やり悪球を作り、見事同点に追いつく。

 

お父さんも「他の兄弟は一人では生きていけないが、正美だけは一人で生きていけるやつだ。これも、おつるのおかげだな」と締めくくる。

 

延長10回の表、山田の回想シーンでは、幼少期に両親を亡くした悲しい回想。

 

家族でのったバスが転落し、両親がなくなる。そのバスの中で妹のサチ子を守るために、でかいガタイで妹を包むようにしてバス転落の衝撃から妹を守る。

 

その回想終了後、3塁ランナー犬神と山田とのクロスプレーが!!

サチ子を守ったデカい体は、今度はホームベースを守ることに。

犬神を投げ飛ばし、しっかりこの回を守った。

 

12回表は里中の回想シーン

 

なぜ里中は変化球投手になったのか?が回想で判明します。

 

中学時代、里中の野球部ではエースは小林

小林と同学年の里中は、監督から投手を諦めろと宣告される。

 

だれも里中を相手にしない中、一人で土管めがけて変化球を練習する日々。

 

プライドを捨て、アンダースローで変化球ピッチャーに転向した里中。

一度だけ里中の変化球を受けたキャッチャーは

 

「変化球は小林より上、キレは恐ろしかった」とまで言わせた。

 

しかし、ボール球のストレートを犬飼武蔵にホームランにされ、明訓が再度逆転される。

 

12回裏は殿馬の回想シーン

 

天才的なピアノの才能を持ちながら、指が小さくて完全に曲を弾くことが出来ずにコンクールに出席することが出来ず。

 

指を手術することで、その曲を完全に弾くことに成功した。

参加できなかったコンクールと同時刻に再び課題曲を弾く殿馬。

まさに天才ピアニストが誕生した瞬間だった。

 

そんな天才ピアニストがなぜピアノを中断してまで野球をやっているのか?がさらなる回想で描かれます。

 

そして、最後に秘打・円舞曲「別れ!」で逆転サヨナラホームラン。

試合の別れとともに、おそらく野球との別れの想いを込めた秘打で試合を決めた。

 

明訓4人衆の過去が分かる回想シーン、試合展開もまさに死闘。

 

私の中でドカベン史上最高に夢中になった試合です。

 

 

番外編:岩鬼 VS 影丸 (中学3年 柔道大会より)

 
ドカベンの初期の頃は、中学での柔道部を舞台に物語が進んでいた。
 
野球漫画のイメージが強いドカベンですが、この柔道編が結構面白く、私は大好きです。
 
文庫本でいうと4巻くらいまでの話ですが、あっという間に読んでしまうほど面白い。
柔道編で戦った仲間・ライバル達が敵として野球で対決します。
柔道編を読むことで、野球編をより楽しめると思います。
 
私は、柔道のルールを一切知りませんが、それでも楽しめます。
 
柔道編の中でも、岩鬼 と影丸の戦いが個人的に一番良かったです。
 
中学柔道大会で、山田・岩鬼がいる鷹丘中学は、柔道の天才・影丸と戦うことになる。
 
実はこの影丸は、岩鬼家の兄との婚約が内定している亜希子さんの弟さん。
岩鬼家では、絶対に影丸に勝つことはもちろん、ケガをさせることは一切許されない状況。
もし、岩鬼が勝ってしまうと家を追い出されることに。
 
そんな状況にも関わらず、岩鬼は仲間のため、自分のために影丸と真剣勝負をしてみごと勝利する。
 
これぞ、男・岩鬼正美の名シーンです。
 
 
 
 
関連記事: 私がおススメする漫画ランキング20