★「部下の貴重な時間を奪っていませんか!?」
仕事終わりに、上司が個人的に部下を飲みに誘うのは、部下からしたらかなりの負担になります。正直迷惑になります。
上司側が「コミュニケーション」「仕事を円滑に」「部下の悩みを解決」という大義名分を掲げるも、部下からしたら何言ってんだと鼻で笑われています。
「飲みに行く人がいなくて寂しいんだろ」と部下側は心の中で思い、続いて、
「仕事のことは勤務中にやれや!!」「悩み・・・お前(上司)との飲みだよ!!」などと陰で同僚と愚痴ってたりしています。
これらのことは、日常の仕事において信頼関係が築けていない上司と部下の間で本当に起こることです。部下に尊敬されている、好かれている上司であれば、部下の方から飲みに行きたいなと思われるはずです。
しかし、世の中に多くの上司がいる中で、部下に尊敬されている上司の割合はかなり少ないと思います。マイナビのアンケートでは、5割の方が嫌われています。
上記部下側のマインドをふまえて、上司が部下を飲みに誘わない方が良い理由をまとめてみました。上司側は、部下にメリットを与えられない飲み会には誘ってはいけないと思います。
①単純にお金の無駄
部下側が望まない飲み会はお互いに不幸になります。「上司の誘いだから断れなくて嫌々来ている」場合が多々あります。
たとえ、上司側がカッコつけて奢っても、その飲み会自体が苦痛であれば、ただの死金になります。それか部下に対する慰謝料。
仕事で良い関係性築けていない、コミュニケーションが取れない部下と飲みに行ったからといって急に関係性が良くなるわけでもありません。酒のんでコミュニケーションが円滑になっていると思っているのは上司側のエゴか、酒に酔って頭がおかしくなっている場合です。
部下に奢るくらいなら、家族や将来のためにお金を回した方が大分良いと思います。部下にも嫌われ、家族にも嫌われたらもう救いがありません。
下記の記事では、上司(夫)の奥さんが子供がいるのに部下(夫)に奢る上司を批判している記事があります。上司を擁護する意見として、「付き合いだからしょうがない」という意見があります。
しかし、その飲み会は、はたして部下のためになっているのでしょうか?そうでないのであれば、部下からしたら「付き合いだからしょうがないという意見がしょうもない」という話になってしまいます。
参考記事
②部下の貴重な時間をつぶしている
その飲み会は、部下にとってなにかメリットがあるのだろうか?
「楽しい飲み会」「ためになる上司の貴重な経験談」などといったメリットが無ければ、部下にとってただの地獄の飲み会になります。上司がおごるのは、もはや部下への慰謝料みたいなものです。
多くの上司側には、この「部下の貴重な時間」という概念が無いと思います。例え、部下が仕事終わりにゲームをしたいのであっても、仕事終わりに上司との飲み会と比べると明らかに有意義な時間です。
このゲームの時間を超えるエンターテイメントを提供出来ない上司は、もはや部下を飲みに誘う資格は一切ありません。ましてや上司が一緒に飲む人がいなくて寂しいからという理由で、断ることが出来ない部下を誘うのはもってのほかです。
参考記事
③仕事終わりの飲み会に意味があるのか?
プロジェクトの打ち上げや忘年会といった会社全体の飲み会で士気を高めるのは、まあ良いと思います。最近では、それすらも嫌だという若い人たちもいるので注意が必要ですが。
ようするに、会社の行事とは別に、プライベートで上司と飲み会に行くことに何のメリットがあるのか?ということだ。「仕事にもつながる、円滑に」という一見もっともらしき理由を上司側は掲げるが、勤務時間中の仕事の中で出来ないことが、はたして飲み会で達成できるのだろうか?
飲んでいるだけでプロジェクトが成功するのだろうか。会社の売り上げが上がるのだろうか。そんな意見や具体策が出るのだろうか。仕事への士気が高まるのだろうか。コミュニケーションが円滑になるのか。
もし本当に一人4000円の居酒屋でそんなことが実現可能であるならば、普段から酒飲んで、仕事をすればよいではないか。コミュニケーションが円滑になるなら、逆に普段から会議室で酒飲んで活発に意見交換すればよいだろうに。
下記の記事には、飲みにケーションのメリットが熱く語られています。
参考記事
- 職場では話せないことが話せる
- 仲良くなれる
- ストレス解消ができる
- 次の日はなぜか上司などがやさしい
- お酒の力を借りられる
といった5つのメリットが熱く語られている。ただ、部下からしたら「だからどうした」「それが何のメリットに?」と疑問を感じる部下は多いと思う。具体的に部下側がどう思っているのか紹介していこう。
1.職場で話せないことが話せる→話したいか?職場で話せや
2.仲良くなれる→なりたいか?上司と?
3.ストレス解消ができる→お前だけな。逆にコッチはストレスたまるわ
4.次の日はなぜか上司などがやさしい→それは良かったな。お前寂しいもんな
5.お酒の力を借りる→逆に、酒の力借りないとやってられんわ
正直、面白可笑しく、ふざけて書いているだけだろうと思われている上司の方々。
しかし、関係性が出来ていない上司との仕事終わりの飲み会では、結構ガチでこう思われている可能性が高い。自分の周りは本当にこんな感じだ。
もちろん、このような飲みにケーションのメリットも分からなくもない。ただ、それは会社行事としての飲み会の話であって、上司が個人的に部下誘って飲みに行く場合は当てはまらいだろう。
★まとめ
上司が部下を誘って仕事終わりに飲みに行く場合は、「部下の貴重な時間を無駄にしていないか」「その時間を部下にメリットを与えられるのか」という観点が必要だと思います。
部下との関係性や信頼性がうまくいっている上司は、そういったことを自然にできているのではないだろうか。
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