【サラリーマン】最近、あなたの会社で使えない新入社員が増えている3つの理由 

※ 当ブログには、アフェリエイトリンクによるプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

「最近の新人は使えんな」と思うこと多くないでしょうか?

毎年毎年、これでもかってくらい使えない新人が入ってきませんか?

 

「使えない新人」、「新入社員の質の低下」とニュースでも話題になっています。

 

もちろん「新人なんだから使えないのは当たり前」が前提なのは重々承知です。

それを差し引いても、以前に比べて明らかに新入社員の質の低下が明らかではありませんか?

 

あなたの会社で使えない新人社員が増えているにはしっかりとした理由があります。

この記事では、社会人経験6年目の私がその理由を紐解いていきます。

 

 

使えない新入社員が増えている3つの理由

f:id:heitalian:20201208173227j:plain

長年会社に在籍している方は、「最近の新入社員は使えないな」と思うことが多いと思います。

 

ただ、使えない新人が増えているには、しっかりとした理由が下記3点あります。

 

  1. 会社への不信感
  2. 一定水準の新入社員の採用が困難
  3. 稼ぎ方、働き方の多様化

 

それぞれ詳細に解説していきます。一言で言うと、時代が変わってきているからです。

 

1.会社への不信感

f:id:heitalian:20201128174807j:plain

最近、ひと昔前と比べて「会社への信用」が一気に落ちています。

使える・使えない以前にやる気のない新人が増えた原因は、会社への信用が無くなったからです。

 

そのきっかけの一つが「ブラック企業」の問題だったり、「大企業神話の崩壊」です。

 

会社での働き方に不信を持ち、会社での将来に対して未来を感じれていない状況です。

 

ブラック企業問題

毎年恒例のブラック企業大賞を始め、サービス残業・過労死・パワハラなど、様々なブラックな働き方が報道されるようになってきました。

 

SNSが発達したおかげで、ニュースにはならない様々な会社の問題を身近に知ることができる時代になっています。

 

このブラック企業が中小企業だけでなく、誰でも知っている有名な大手企業でも日常的に行われていたことがバレてしまいました。

(電通やゼンショーだったり)

 

10年前の私が学生の頃、ゼンショーやヤマダ電機に内定を貰った同級生を「すげー」と思っていた雰囲気がありました。ただ、今はそんなのないですよね。

 

会社というものに対して不信感を抱いているのは当然ではないでしょうか。

 

大企業神話の崩壊

また、ひと昔前の「大企業にいけば安心・安全・安泰」ということが嘘であることもバレてきています。

 

リーマンショックやコロナ、企業の不祥事で一気に会社の経営が簡単に傾き、会社が従業員を守れないことを多くの人が知ってしまっています。

 

大企業に入ってしまえば将来安泰ということは無くなってしまいました。

会社というものに対して(将来の生活を守ってくれるという)信頼が無くなってしまいました。

 

そのため、人生かけて会社のために頑張ろう!!というやる気のある社員が少なくなりました。

 

管理職に出世しても割に合わない

会社の信用が落ちた原因として、会社で出世しても負担が大きいだけでお金持ちにはなれないことがバレたからです。

 

ひと昔前なら管理職は高給取りでエリートのイメージがあると思います。

 

ひと昔前は「年収1千万円」は金持ちという印象があり、年収1千万円を目指して管理職志向が強かったかもしれません。

 

ただ、年収1千万円が実はお金持ちで無いことがバレてしまいました。

責任が重いだけで割に合わないことが若い世代に知られていました。

(管理職の方で年収1千万円に届かない人も多いのも実情です)

 

若手社員が管理職を目指さない、上昇志向が無いことがニュースで話題になることがあります。

若い世代に出世しても大変なだけで割に合わないことがバレてしまった結果です。

 

参考記事

「管理職になりたくない」社員が8割の現実 なぜ嫌なのか本音を探った(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース

 

会社で頑張って働いて出世しても責任だけ重く割に合わないことを多くの新入社員が気づいています。

 

仕事を頑張っても明るい未来が無い状況です。はたして新人は頑張ることが出来るのでしょうか?

その結果、「最低限の仕事でそこそこの給料」でいいやという結論に至る人は多いと思います。

 

 

指示待ち人間が増えたのも、最低限の仕事=指示された仕事という考えだからです。

「自分から動かない」のも新人からしたら当然のことだったりします。

要するにスタンスの問題(会社で頑張るか頑張らないか)です。

 

【あわせて読みたい】

【驚愕】年収1千万円なのに貯金ゼロ? 年収1千万円の生活が想像と違っていた件 - 平太の雑談ブログ

 

2. 一定水準の新入社員の採用が困難に 

f:id:heitalian:20201208174627j:plain

「少子化」や「就職状況の改善」により、新入社員のレベルが落ちています

 

「最近の新入社員の質が落ちた」というのは実は本当のことです。

 

「こんな新人採用するなよ」と現場の人間はよく言いますが、「こんな新人しか採用できない」が本当の所ではないでしょうか?

 

少子化の影響

18歳の人の人口が1992年に205万人だったのが、2009年に121万人、2014年に118万人、今後も減っていくことが予想されています。

 

昔と比べて約2倍も人が減っているにも関わらず大学は増え続けています。

 

誰でも大学に入れる時代になり、昔と比べて同じ大学名にも関わらずレベルが低いのは当然のことだと思います。

(大学の定員が変わらなければ、有名大学に行きやすくなっているから)

 

そのため、昔と比べてより偏差値が高い大学生を採用しないと、学力という面ではレベルが低くなるのは必然の結果です。

 

参考記事

18歳人口が大幅に減ってしまう2018年問題!教育現場にはどんな影響が?|スタディサプリ中学講座

 

就職状況の改善の影響

多くの企業にとって、この「就職状況の改善」が大きく苦戦する原因になっています。

 

1993年~2005年の就職氷河期や2010年~2013年のリーマンショックに対して、コロナ前まで就職状況は良く、売り手市場の状況が続いていました。

 

求人の採用数が増えたことで、学生さんが優良企業に入りやすい状況になりました。

 

要するに、「少子化」の影響で有名大学に入りやすくなっているのと同様の理論で、就職が困難だった時期と比べて多くの学生がより良い会社に入りやすくなっていました。

 

そのため、あなたの会社の立ち位置が変わってなければ、自然と新入社員のレベルが低くなるのは当然のことです。

 

反対に、就職状況が悪い時期には多くの優秀な学生さんがレベルを落として会社に就職しています。

 

例えば就職氷河期の頃の新入社員と比較すると「最近の新入社員は質が落ちた」というのは当然の結果です。

 

会社で我慢する必要も無くなった

就職氷河期の時代は正社員に就職するのもやっとで、リストラされないために会社でガムシャラに働く必要がありました。

 

会社での上昇志向も大企業志向も「自分を守るため」に必要な要素だったかもしれません。

 

会社内での理不尽なことにも我慢して耐える必要がありました。

会社を辞めても次の就職先が決まる保証はないからです。

 

就職氷河期世代やその上の人からしたら、今の新入社員に対して物足りないと思うのは当然だと思います。

 

ストイックに仕事をする必要も理不尽なことに対して我慢する必要はなくなったからです。

嫌なら辞めれるのが今の状況です。その結果、すぐ辞める社員が増えるのも納得いきます。

 

「ゆとり教育」のせいにする人もいますが、こういった就職状況の違いが大きな要因だと思います。

 

3.稼ぎ方、働き方の多様化

f:id:heitalian:20201010014748j:plain

昔と比べて若手社員の会社への帰属意識が低いとよく言われます。

 

それもそのはずです、昔と比べて「会社への不信感」が増え、お金を稼ぐ手段が増えているからです。

 

ブログ、SNS、Youtube、e-soportsなど個人が様々な媒体でお金を稼ぐことが出来る時代になっています。

 

趣味が趣味や息抜きではなく、趣味がお金や仕事になる可能性がドンドン広がっています。

昔と比べて本気で趣味や好きなことに没頭する価値がますます高まっています。

 

 

スキルアップという言葉が単純に会社で使える仕事だけではなく、ゲームやイラストの腕を上げるのも立派なスキルアップになる時代です。

 

 

そのため、会社での仕事よりも自分の趣味や好きなことに夢中になるのは当然の流れではないでしょうか?

 

今後、「会社で働くことが副業」という考えが多くの若手社員にあっても不思議ではありません。

 

「生活できる最低限の収入を確保して自分の可能性を磨きたい」と思っている方が多いため、残業をやたら嫌がる傾向があるのも当然です。

 

昔と比べて優秀な学生さんは自分で稼げるチャンスが増え、そもそも会社に入社する必要が無いケースがますます増えてきています。

 

会社のイベントより自分の時間

多くの上司が「飲み会を嫌がる若手社員」に不満だと思います。

 

現在、様残なコンテンツのおかげで、個人の時間がとても大切になっています。

会社とは最低限の収入を得る場所で、自分の時間に使いたいと考える人が以前と比べて多くなっています。

 

飲み会で上司の仕事の熱い話は若手社員にとって微塵も価値が無いからです。

 

「お酒が飲めない社員が増えた」というニュースも見ますが、昔と違い大学生活で皆と飲み会するよりも自分の時間を大切にしたいという人が多いからではないでしょうか?

 

自分の趣味のためにお酒で酔っている時間がもったいないというのが実情ではないでしょうか?

 

まとめ

この記事では、「最近の新入社員は使えない」理由を解説しました。

 

「働き方」や「将来へ絶望感」から会社への信頼が無くなり、会社で働く価値が薄くなってきています。

 

会社や上司が「新人は使えない」というのは簡単です。実際、言われている若手社員も大して気にしていません。

 

ただ、「使えない」という理由で仕事を教えなかったり成長する機会を与えないとどうなるのか?

 

最終的に困るのは会社と定年まで会社で働き続ける上司ではないでしょうか?

要するに人手不足のシワ寄せがくるのは会社に居続ける上司だからです。

(残業代も出ないのに深夜まで働き続けれますか?)

 

会社が変わり続けないと「使えない社員」が今後も増え続けることになります。