この記事では、大学院(修士課程)に進学するなら就活をしてはいけない理由を紹介しています。
あなたは「大学院(修士課程)に進学希望なのに就活をしても良いのか?」迷っていませんか?
大学院に落ちた時の保険に内定が一つ欲しい気持ちは非常に分かります。
しかし、結論から言いますと大学院進学と就活は同時にしてはいけません。
その理由は、どちらも中途半端になりますし、研究室の先輩・大学院進学希望の同期から嫌われるからです。
大学院に進学したいのなら研究と院試の勉強に集中する。仮に、就活も視野に入れているのなら大学院進学は諦めて就職に専念する。
大学院か就職かどちらか一つにしぼるべきです(就職がチラついている時点で大学院進学はおススメできません)。
この記事を読むことで、大学院進学する上で就活をしてはいけない具体的な理由を知ることが出来ます。
この記事の執筆者
私は過去に化学系の大学院博士課程に進学した経験があります。
在学中は精力的に研究を行い、学会発表や学術論文への投稿、日本学生支援機構の奨学金免除に採択といった結果を出すことが出来ました。
このような経験から、私のブログ「平太の雑談ブログ」では「大学院生活」をテーマにした記事を発信しています。
(その他、様々なジャンルの記事を書いています)
大学院進学するなら就活しない(するべきではない)3つの理由
厳しいことを言いますが、大学院進学を希望するのなら就活は一切するべきではありません。
その理由は次の3つあります。
- 就活をする意味が無い
- 研究や勉強が進まない
- 周囲から嫌われる
それぞれ具体的に説明していきます。
①就活をする意味が無い
まず大前提として、大学院進学を希望しているのに就活をする意味はあるのでしょうか?
答えはNoです。
大学院進学が第一希望なら就活すること自体が無駄になります。その分、研究や院試の勉強をすべきです。
大学院進学と就活を並行したい理由は「院試に落ちたらどうしよう?」という不安な気持ちからだと思います。
たしかにその気持ちは分かりますが、大学院に進学したいのなら落ちないように勉強するべきで就活をするのは方向性が全く違います。
一生懸命勉強した上で院試に落ちてしまったら、その時初めてどうするのか考えたら良い話ではないでしょうか?
反対に、「大学院に落ちたら就職でもいっか」という考えなら、最初から大学院に進学すべきではありません。
中途半端な志で進学しても無駄な2年間を過ごすことになるからです。
それだったら就活だけ頑張って希望の会社の内定をゲットすることの方が良いです。
大学院進学と就活は全く方向性が違うもので並行して行うものではありません。
そのため、大学院と就活どちらか一方に専念すべきです。
「大学院に落ちたらどうしよう?」と不安になって就活をする前に、その分の時間を院試の勉強に使うべきです。
また、逆に「内定無かったら大学院行こう」という考えなら絶対に大学院進学はおススメできません。
コチラの記事で詳しく説明していますが、大学院に進学したからといって2年後の就活で内定を取れる訳では無いからです。
【関連記事】
内定がないという理由で大学院に進学しても就活は上手くかない5つの理由 【コロナ就職】 - 平太の雑談ブログ
②研究や勉強が進まない
大学院進学を希望する学生の多くは研究と院試の勉強を優先しています。
私が学部4年生の頃も大学院進学を希望する同級生は誰も就活をせず、毎日研究室で研究をしていました。
反対に、そのような環境の中であなたが就活に力を入れてしまうと、大学院進学希望の同級生の中で明らかに研究や勉強が進んでいないという状況になってしまいます。
その結果、次のような悲しい事が起きてしまいます
- 勉強が不十分で院試に落ちる
- 院試に合格しても研究が遅れている
仮に合格することが出来たとしても、明らかに研究が遅れていては実際に大学院に進学した時に同期と比べて様々なことで不利になります。
一番の問題は、研究成果が無く学会発表や論文投稿が出来ないということです。
周りの同期が学会発表をしている中、あなただけ出来ていないと次のことで不利になる可能性が大きいです。
- 学内の給付型奨学金の獲得や学生支援機構の奨学金免除
- 修士での就職活動
大学院進学を希望するのなら、修士課程卒業まで見込んで研究成果を何が何でも出す!!という心構えで取り組むべきです。
研究成果が上手く出れば、奨学金獲得や免除に繋がることも十分あり得ます。
私も大学4年時から研究に取り組むことで学術論文を投稿することが出来、その結果を受けて日本学生支援機構の第一種奨学金免除に選ばれています。
反対に、学部4年生で研究の代わりに就活をしてしまうと、研究が遅れてしまい成果を上げることが難しくなってしまいます。
そうなると、修士2年での就職活動でどうしても研究成果の面で不利になる可能性は高くなってしまいます。
③周囲から嫌われる
大学院進学希望なのに就活をしてしまうと、意識が高い大学院生の先輩や進学希望の同期にかなり嫌われます。
残念なことに、大学院生の方々は「俺たちは研究をバリバリやる」という謎の使命感が高いです。正直、イキってます。俺たちは偉い・凄いと勘違いもしています。
そのため、大学院進学希望なのに就活をする方を「アイツはやる気が無い、逃げてるだけだ」と冷たい目で見られます。
就職希望の学部4年生は卒業するからいいのですが、就活した上で大学院に進学してしまうと周りから冷たい目(馬鹿にした目)で見られながら修士2年まで過ごすことになる可能性が高いです。
さらに、指導教授からも嫌われる可能性があります。
指導教授が大学院に進学するという前提で期待を込めて大学院生用の研究テーマを与えている場合があります。
その状態で就活をしてしまうと教授からしたら裏切られた気持ちになると思います。
指導教授にやる気があればあるほど研究成果が欲しいので、大学院進学希望なのに就活することを当然良く思いません。
まとめ
この記事では、大学院進学希望なのに就活をするべきではない理由を紹介しました。
大学院進学と就活を並行することは正直おススメできません。
どちらも中途半端になり、あなたが損するだけです。
大学院進学したいなら就活は諦め、落ちないように勉強すべきです。
また、大学院と就活のどちらか迷っている状態なら就活に専念すべきです。
中途半端な気持ちで大学院に進学しても2年間無駄にするだけです。