「いちご100%」は河下水希先生が作者の恋愛漫画。
週刊少年ジャンプから2002年~2005年の間に連載されていました。
当時大学生だった私は、メチャクチャはまった漫画です。
「いちご100%」は、映画監督を夢見る平凡な中学生男子の真中淳平が自分の夢に向かって挑戦する物語。
その夢を後押しする形で、東城綾、西野つかさ、北大路さつき、南戸ゆい、こずえちゃんといった美女達にモテまくる真中淳平。
真中はどの美女を彼女に選ぶのか?という恋の戦いが勃発していく。
この記事では、いちご100%の「東城綾」の胸アツな名言を振り返っていきます。
- 東城綾の胸アツな名言・名シーンを振り返る
- 東城綾の人物像
- ①:うん 見える気がする・・・
- ②あたし嫌な人間だね それでも真中君と一緒にいたい・・・!
- ③ねえ真紀ちゃん 彼女がいる人好きになっちゃ やっぱりダメなのかな・・・
- ④大切なのは自分の感想よね!? 他人の意見でそれをねじ曲げちゃダメだよね!?
- ⑤だから大丈夫!!自分をちゃんと信じてあげて! また今度も素敵な映画作ろうよ・・・!!
- ⑥でも・・・優柔不断の「優」っていう字は「やさしい」って言うでしょ・・・
- ⑦心をギュって抱きしめられた気がした・・・
- ⑧でもあなたが好き あなたのことが ずっとずっと好き・・・・・・!
- ⑨・・・好きなの 中学のあの日からずっとずっと・・・!!
- ⑩キス・・・・・・あたしから真中君に
- ⑪この泉坂高校の自由な校風の中で過ごした3年間は私の大切な宝物です・・・・・・!
東城綾の胸アツな名言・名シーンを振り返る
東城綾の人物像
東城綾は、主人公・真中が一番最初に恋した相手。
中学3年の屋上で、真中が出会った「いちごパンツの美女」の正体。
真中が恋した、いちごパンツの美女を映像作品にしたい!!という不純な動機から物語がスタートした(最初は東城とは思わなかった)。
文才が半端なく、数学のノートに書いた巨人の物語に真中が夢中になる。
これまで髪型と黒メガネのせいで、せっかくの美貌が目立たず、クラスの男子から相手にされることは無かった東城。
真中から小説の才能を認められ、初めてクラスの男子から存在を認められたことで真中の事が好きになる。
一緒に映画を撮るために真中と同じ泉坂高校に入学するものの、内気な性格のせいで、ヒロインになるチャンスをことごとく逃すことに。
ラストヒロインの西野つかさの最大の恋のライバル
東城が少しでも勇気があれば、ラストヒロインは東城だったに違いない。
そんな、せつない東城綾の名言を紹介していきます。
物語ラストの怒涛の名言・名シーンに涙すること間違いなし
①:うん 見える気がする・・・
(集英社文庫 いちご100%1巻 第1話より)
東城の小説が書かれた数学のノートを真中に見られ、屋上で東城の小説について熱く語る真中。
将来映画監督になりたい真中は、東城の小説をこういう風に映像化したいと熱弁。
真中の「なあ、見えるだろ」に対して、東城が言ったセリフ。
互いに将来の夢を語り、今まで男子に認めてもらえなかった東城が初めて自分を認められた。
このセリフから、東城が真中を好きになってしまったことがうかがえます。
初めて読んだときは、あまり気にしなかったシーンですが、全巻読んだ後に振り返るとすごく響くセリフです。
②あたし嫌な人間だね それでも真中君と一緒にいたい・・・!
(集英社文庫 いちご100%2巻 第33話より)
(集英社文庫 いちご100%2巻 第33話より引用)
高校1年の映検合宿中の雨の中で一人泣いている東城。
西野と真中が付き合っているのは知っているのに、それでも真中の事が好きで好きでたまらない。
罪悪感を感じているのに、真中と映画や小説の話をするのが本当に楽しくて、真中のことが好きな自分に対して、思わず込み上げてしまった想いのこもった一言。
てか真中、この言葉聞いとけよ。なに、「え?雨の音で聞こえないよ!!」だ。
頑張って聞けやボケ。
③ねえ真紀ちゃん 彼女がいる人好きになっちゃ やっぱりダメなのかな・・・
(集英社文庫 いちご100% 3巻 第35話より)
西野と付き合っている真中を好きになってはいけないと思っていても、やっぱり好きなものは好き。
新学期が始まって真中を意識するのは辞めようと心掛ける東城
しかし、東城の映画の中から出てきた一枚のメモ用紙
「なんで泣いてたのか分からないけど映画ガンバロウ。 元気だせ!」
と真中からの激励のメッセージ
全部お前のせいだけどな・・・とツッコミを思わず入れてしまいたいシーンですが、真中の優しさに触れた東城が文学部の真紀ちゃんに思わず漏らした一言。
④大切なのは自分の感想よね!? 他人の意見でそれをねじ曲げちゃダメだよね!?
(集英社文庫 いちご100% 4巻 第56話より)
個人的に好きな名言。
真中と2人で映画にいったものの、隣に座っていた外村妹にこっ酷く批評される。
真中は「そんなことないだろ」と反撃したものの、口論に負けてデートの雰囲気が最悪に。
喫茶店で二人で会話しても中々弾まない。
そんな中で東城が言った一言がコレ。
なんかいいよねこれ。
⑤だから大丈夫!!自分をちゃんと信じてあげて! また今度も素敵な映画作ろうよ・・・!!
(集英社文庫 いちご100% 4巻 第65話より)
東城の小説が「文芸星屑」という有名な文芸誌の特別賞に受賞。
そのことを知った真中が、嫉妬に狂いまくり落ち込んでいる時に東城が真中にかけた励ましの一言。
嫉妬なんて上を見る者なら誰でも抱く感情だもん・・・それでもあたしは真中くんがいたから今の自分がいるっていつも思っているよ
(中略)
だから大丈夫!!自分をちゃんと信じてあげて!
また今度も素敵な映画作ろうよ・・・!!
(集英社文庫 いちご100% 4巻 第65話より引用)
このセリフも凄くいいですよね。
⑥でも・・・優柔不断の「優」っていう字は「やさしい」って言うでしょ・・・
(集英社文庫 いちご100% 7巻 第128話より)
高校3年の最後の映研合宿での東城の優しいセリフ。
女性陣だけの温泉にて、 外村妹が真中を「ルーズで優柔不断、好きな女を一人に絞れなくて最低」と罵る。
けど、東城だけは好きな真中をこの優しいセリフでフォローする。
私も結構好きなセリフです。
真中もこのセリフを聞いて感動する・・・・。なんで、女性陣の体見てんだよって話ではあるが。
⑦心をギュって抱きしめられた気がした・・・
(集英社文庫 いちご100% 8巻 第134話より)
映研合宿中に外村妹が東城に対して、「真中の何がそんなにいいの?」と詰め寄る。
才能がある東城がレベルを落として真中と同じ大学を良く思っておらず、あの男の何がいいんだと批判。
その時に東城が言った次のセリフが心にしみる
美鈴ちゃんは知らないからだよ
中学の時のあたしのことも真中くんがあたしに何をしてくれたのかも
中3の冬・・・初めて男の子にあたしという存在を受け入れてもらえて心をギュって抱きしめられた気がした・・・
(集英社文庫 いちご100% 8巻 第134話より引用)
多くの読者が思ったことでしょう「真中はいちごパンツで興奮してただけじゃん」「人の数学のノート勝手に見ただけじゃん」
そう、これは男性読者のただの嫉妬
⑧でもあなたが好き あなたのことが ずっとずっと好き・・・・・・!
(集英社文庫 いちご100% 8巻 第135話より)
(集英社文庫 いちご100% 8巻 第135話より引用)
作中で最高の東城の名シーン。多くの人が、東城の名シーンといったらここを選ぶと思います。
映画最後の告白シーン。
ヒロイン役の東城が使用人役の真中に告白するシーンだが、ここで東城が台本にないアドリブを入れて、自分の気持ちを真中にぶつける
私は・・・・・・勇気が無くて臆病で
いつもこの思いを心の底へとしまいこんでいて
伝えなきゃ何も始まらないのはわかっています
でないとこの関係が一生変わらないことも
でも 口にしたら全部が泡のように消えてしまいそうで
怖くて
私には今のままでも十分幸せだから
でも・・・・・
でもあなたが好き
あなたのことがずっとずっと好き・・・!
(集英社文庫 いちご100% 8巻 第135話より引用)
もう、正直泣いたよ。
当時読んだ時も、今振り返って読んでみてもやっぱり泣けるよ。
もう最高だよ・・・
⑨・・・好きなの 中学のあの日からずっとずっと・・・!!
(集英社文庫 いちご100% 9巻 第152話より)
ついに東城の告白。そして、「1508」というラブ・サンクチュアリというイベントで使う番号が下駄箱から落ちるシーンが良い味を引き出している。
この番号が同じだと男女2人の相性が良いという占いのようなイベント。
実は真中も「1508」で2人は相性抜群というちょっとした伏線回収で、東城の告白を後押しする。
しかし、西野と再び付き合った真中は、残念なことに東城を振る結果に。
このシーンも正直泣ける。
東城派の読者は、このシーンでも泣いたはずだ。
このあたりから、最後まで泣きっぱなし、嗚咽しまくり。
いちご100%ってこんな漫画だっけ?1話のイチゴパンツでワイワイ騒いでいた漫画とは思えないよ・・・。
⑩キス・・・・・・あたしから真中君に
(集英社文庫 いちご100% 10巻 第162話より)
西野と付き合っているにも関わらず、東城に家庭教師をお願いする真中。
真中が疲れて寝ている中、東城が真中を忘れて一歩先にいくために、最後のワガママとして真中に勝手にキスをした。
これを見られた唯に受験前日にその事実を伝えられ、動揺して受験はボロボロに。
受験終わりに真中を待っていた東城から、このキスの真相を語られる。
勝手なことして怒ってたらごめんなさい・・・・・・
けどもうあたし何も望まないから
こんなことで想いが満たされたってわけではないけど
あたしは・・・やっと前に進める気がするから
真中君を好きだったことも結局想いは実らなかったことも
全部感謝できるよ
あたしの中の様々な感情を真中君のおかげで知ることが出来たから
(集英社文庫 いちご100% 10巻 第162話より引用)
最後、東城が真中と分かれる時の東城の涙、中学3年の屋上での東城と語った石の巨人の小説の話の回想シーン。
はぁ~もうね、もう最高だよ。
もう、何回泣けばいんだよ本当に。
⑪この泉坂高校の自由な校風の中で過ごした3年間は私の大切な宝物です・・・・・・!
(集英社文庫 いちご100% 10巻 第166話より)
(集英社文庫 いちご100% 10巻 第166話より引用)
高校最後のイベントである卒業式での答辞のシーン。
卒業生代表の東城が振り返る高校3年間がこの答辞に込められている。
なんてことのない答辞のシーンですが、私はこの答辞のシーンが結構好きです。
三年前の今頃
私はある夢を抱いてこの泉坂高校を受験しました
入学したら中学時代からの同級生と映画を作りたいということでした
しかし 生憎その夢を叶えられる部はすでに存在しておらず・・・・・・
高校生の本分は本来なら勉強なのかもしれません
それでも私の三年間のすべてが映像研究部と・・・その仲間達と共にあったと心から思います
何もかもが手作りで でもみんなで協力しあって・・・・・・
未熟ながらもこれから小説家として歩んでいこうとしている私が言うにはあまりにありふれた言葉ですが
この泉坂高校の自由な校風の中で過ごした3年間は
私の大切な宝物です・・・!
集英社文庫 いちご100% 10巻 第166話より引用)
いや~、いちご100%なんど読んでもいいよね。
本当に最高の漫画だよ。
当時、いちご100%読んでた方は今見ても泣けるし、感動するし、適度なエロシーン満載だしで本当におススメです。