30手前で初正社員になった私が伝える、既卒就活で意識したい7つの事
この記事では、「既卒での就活が不安」、「既卒での就活で大切な事ってなに?」という既卒での就職活動に不安を感じている方に向けています。
私は、28歳の既卒の状態で正社員として採用されました。大学院に行っていたこともありますが、社会人経験のない状態で27歳の時に就職活動を行い、2社正社員の内定を頂くことができました。
既卒での就活は非常にキツイし、辛いです。なにより孤独です。
やはり、既卒就活は空白期間がある分新卒採用に比べて不利です。
同級生や後輩が就職している事が負い目になり、焦って空回りします。
また、新卒採用と比べて既卒採用の内定率は約半分くらいに減少します。
既卒就活はあらゆる面で本当に辛いです。精神的に来ると思います。
参考記事:
それでも、私がそうであるように既卒でも正社員として採用される事は可能です。
この記事では、既卒就職を経験した私が感じた「既卒就活で意識したい事」をまとめているので、何かの参考になればと思います。
また、以下の記事は私が実際に既卒就活をした際の体験記になっています。
内定を取れた過程を書いていますので、参考になると思います。
【あわせて読みたい】私の既卒就活の体験記を記事にしています。
【既卒就活】28歳・職歴なしで初正社員になった私の既卒就活物語 - 平太の雑談ブログ
①正社員を目指す。非正規で妥協しない
日本において、「派遣」などの「非正規」に比べて正社員の価値はとても高いです。
会社での扱いや待遇など非正規と正社員では格差があります。
会社での業績が悪くなったら、まず切られるのは非正規の方々です。ボーナスがあるのも大きいです
会社だけでなく、周りがあなたを見る目も変わってきます。
いざ彼女と結婚しようとしたときに、非正規の場合、相手の両親に結婚を否定されることも普通にあります。
昔の人ほど正社員・安定を良しとする傾向があります。
最近よく聞かれる「同一労働同一賃金」も元々は、待遇が正社員と非正規に格差があることから生まれています。
社会人経験とは一般に「正社員」での経験で、会社によっては非正規での経験は加味してもらない可能性があります。
そのため、日本の就職事情として「非正規」→「正社員」に転職活動をするのは非常に難しいです。
それほど正社員の扱いは全然違います。私が参考にした本の中にも、「何が何でも最初は正社員を目指せ」という事が力説されています。
一発目の就職活動では、特別な事情が無い限りは妥協せずに「正社員」を目指して就職活動をすべきだと思います。
非正規は後からでもなれます。まずは、正社員のうま味を味わってください。
非正規からステップアップして正社員になれる可能性は少ないです。
私の会社もそうですが、企業からしたら非正規は使い捨てで雇っているにすぎず、正社員にしようという思考は一切無いと思います。
②プライドは捨てる
空白期間が長くなるほど、就職活動が難しくなることが予想されます。
その時にジャマになるのが、「プライド」です。
過去の自分の輝かしい栄光が忘れられず、「大手企業」「研究職」などと言った新卒の時と同じ思考に陥ります。
私も大学院の時の業績から、「俺なら研究職でいける」と思って当初は研究職を目指していました。
しかし、研究職での募集人数の少なさや、あくまで自分が空白期間のある20代後半の既卒であることを考慮し、もっと募集人数が多い分野を路線変更して正社員に採用されました。
もちろん、新卒であったからといって実際に「研究職」の正社員になれたは分かりません。
ただの自信過剰だったかもしれませんし、既卒就活が辛くて自信が無くなって過去の栄光にすがりたくなったかもしれません。
この「プライド」は百害あって一理無しだと思っております。
今の現状を冷静に分析することの邪魔になると思います。理想だけ追い続けても既卒就活は成功しません。
また、晴れて正社員になった際には、新人のあなた方には年下の上司や先輩が多く存在することになります。
年下の人間にため口で話かけられますし、年下の先輩に敬語で喋る必要があると思います。あなたはそれに耐えれますか?
いらないプライドはとりあえず置いておきましょう。
③既卒専用の就職エージェントでアドバイスを貰う
既卒の就活では、就職エージェントを利用した方が良いと思います。
私が就職活動した時とは異なり、今では既卒専用の就職エージェントがあります。
基本的には無料で、求人の紹介や面接、履歴書対策などの各種サービスを受けれます。
既卒就活はとても孤独で、寂しいです。
大学の就職サービスは既卒でも利用できると思いますが、正直気まずくて行きにくいと思います。
私もそうでした。一人で履歴書を書いてもそれが良いのか悪いのかも判断できません。さらに内定を貰えない期間を一人で試行錯誤している期間は本当に気がめいってしまいます。
就職エージェントを利用することで、プロによるアドバイスを頂けます。
履歴書や面接対策だけでなく、既卒就活で乗り越えなければならない「空白期間の説明」にもプロによるアドバイスを貰えます。
周りも既卒就活の人もおり、仲間意識が出来て安心します。
無料でアドバイスがもらえるので、とりあえず利用してみて合わなければ利用するのを辞めても良いと思います。
私も既卒就活の時は2社の就職エージェントに行き、色々アドバイスを貰っていました。
結局、そこで紹介された求人には応募しませんでしたが。
また、ハローワークだけはなるべく利用しないようにしましょう。ブラック企業が非常に多く、良い求人はかなり少ないです。
就職エージェントの無料サービスをフル利用して、就職活動の糧にしていきましょう。
既卒就活に力を入れている就職エージェント
④数を受ける。妥協範囲を広げよう
冒頭でも言いましたが、既卒での就職内定率は新卒と比べて約半分に落ちます。年齢が高ければ高いほど、不利になるのは明白です。
採用の過程で、正社員経験のない27歳の私が比べられる相手は、正社員経験のある近い年齢の第2新卒の方や、新卒の22歳の学生だと思います。
あなたならどちらを採用したいですか?
そのため、新卒以上に採用活動に力を入れて、ひたすら数を受けるしかありません。
人手不足、他に応募者がいないなどの理由で、潜り込める可能性を高めるしかありません。
履歴書などの書類の質も大事ですが、何か特別なスキル・能力が無い限り、空白期間という消えることのない最大のマイナス要因を覆ることはとても難しいです。
圧倒的に応募数を増やしチャンスをつかむ必要があります。
また、数を受ける際には「妥協範囲」を広げる必要があります。
希望する業種、給与、福利厚生など様々な理想があると思います。
就活が上手く行かない場合は、その各種条件をどんどん妥協していく必要があります。
私の場合、化学系の大学院修士課程を卒業していたので、「研究関連」の仕事を探していました。
しかし、求人の数が少ないし、上手く内定ももらえないので、業種を広げて募集人数が多い会社に応募してみました。
最終的に、理系分野だけど化学とは関係なく、未経験者でもOKの20人募集していますという求人から内定を貰い、なぜか新卒扱いでスタートさせてもらい今でも働いています。
⑤会社を踏み台にするつもりで、ステップアップの1歩目に
そうは言っても、妥協した会社で一生働きたくはないと思います。
自分も実際、今の会社に一生いたいかと言われたら限りなくNoです。
一生働くという観点から考えると、中々条件を広げられないし、妥協したく無い気持ちもわかります。
例えば、パワハラやいじめといったことが原因で「うつ病」などになったことが空白期間を作った理由ならば、なおさら妥協したくないと思います。
空白期間を作ったのは自分が原因でない場合も多々あるでしょう。
しかし、そうはいっても内定を貰わないことには話は進みません。
空白期間が長ければ長いほど就活はドンドン不利になります。
人事の方は、あなたの経歴の直前を見ると言われてます。
そのため、とりあえず正社員になって直前の空白期間の経歴を消すことが非常に大切です。
とりあえず、内定がもらえそうな所でいったん正社員になってみて、そこから、より条件の良い会社に転職することを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
転職前提で就職活動することで、「一生いるわけではない」という安心感で妥協できる部分もあると思います。
条件が希望と違っても、とりあえず会社に入って働きながら、社会人経験を増やしながら、就職活動をし始めた時の理想の就職条件を目指してみてもいいと私は思います。
1つの会社で一生働くのは時代遅れになってきてると言われています。
その会社には悪いですが、ステップアップの1歩めとしての踏み台的な感覚で妥協していくことが内定につながっていくと思います。
私もそういったスタンスで働いているので、繁盛期の残業も「今だけの稼ぎチャンス」「転職活動の資金」なんて思いながら働いています。
思った以上に、気分が楽に仕事に取り組めています。
失敗しても「どうせ別の会社いくし」と思っていると、全く落ち込みません。理不尽なことで怒られても「なんか言ってるわ」くらいにしか思いません。
そのため、多少のブラック具合でも残業代がちゃんと払われるなら、特に気にしなくなります。
⑥短期集中で一気にけりをつける。
既卒での就職活動は本当にキツイです。内定を貰えないことで、「俺は一生内定貰えないのではないか」とかなり不安になります。
お金もどんどん無くなるのに成果が無い状況に嫌気がさします。自分にも自信が無くなります。
そのため、短期集中で決着をつけに行く意識が非常に大切です。
バイトを完全に辞め、就職活動に集中して取り組んだ方が絶対に良いです。
両親や親戚、彼女に援助してもらえるのなら、恥を捨ててお願いしましょう。
そこに罪悪感は必要ありません。社会人になったら返せばいいのです。
正直、意味もなくアルバイトを理由に就職活動を先延ばしにする方が恥です。
また、無駄に履歴書を良くしようとして、資格取得に励んでも効果は薄いと思います。仕事に必要な資格は会社に入った時点で社員皆が取らされるはずです。
それよりも、その小細工をしている期間が空白期間を長くして、より就活が不利になる可能性があります。
「就職活動する」「正社員になりたい」と思った瞬間から、変に小細工をするのではなく、自分が今もっている武器だけで全力で戦った方が良いと思います。
1日中就職活動のことに取り組むべきです。ありとあらゆる求人サイトを隅々から見て、ドンドン応募していきましょう。
学生の頃の専攻と関係無い業種の求人もなんとなくでいいから見てみましょう。
未経験OKで大人数募集している所もありますし、「なんかおもしろそう」「これならいけそう」と興味が湧くかもしれません。
私の場合も専攻と関係ない分野の求人を見てから、就職活動の流れが変わりました。
また、新卒用の求人サイトも徹底的にチェックした方が良いです。
既卒OKな求人もたくさんあります。
年齢制限にひっかかっていても、興味がある求人ならとりあえず応募してみたらどうでしょうか。
私の場合、年齢制限が25歳までの新卒の求人に応募してみたら、内定をもらうまで至り、なぜか新卒扱いで幹部候補生としての半年間の研修を6歳下の同期と受けていました。
それほど、条件がゆるゆるな会社が意外とはあると思います。
実際、かなりゆるい会社のため、5年以上在籍していたりします。
求人に応募したらドンドン履歴書を書いたり、就職エージェントなどで面接対策を受けたり、ひたすら行動していきましょう。
下手に昼間からゲームしたり、アルバイトしていると急に不安が襲ってきます。
⑦とにかく気にしない、反省はまとめてする
就職エージェントやら、就職活動中の面接などで「悲しいこと」「辛いこと」を言われると思います。
不採用内定も死ぬほど貰うかもしれません。本当に死にたくなるかもしれません。
しかし、イチイチそのようなことを気にしていても仕方がありません。可能ならば、笑ってごまかしましょう。
私もとある就職エージェントで「27で親の金で生活するのはヤバイ」なんて言われたこともありますが、笑って「うちお金持ちなんで」って言ってスルーしていました。それ以来行っていませんし、今の時代は就職エージェントも死ぬほどたくさんあります。
また、不採用の通知を受け取るたびに反省していたらキリがありませんし、精神がまいってしまいます。
何が悪いかも正直わかりませんし、既卒・年齢・空白期間といった今更どうしようも出来ないことがその原因かもしれません。
私の場合、20求人応募してその結果が来たら、まとめて反省して、履歴書や面接での返答などを変更するなど対策を取りました。
1件1件反省していたら疲れてしまい、就職活動をする気が起きなくなる可能性があります。
もちろん、就職エージェント等の有益そうなアドバイスは真摯に受け入れたほうが良いです。
自分では気づかないことを教えてくれますし、いい方向に向かうかもしれません。
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