大学4年時に就職活動が上手く行かず、就職留年するか既卒で就活するか悩んでいませんか?
結論から言いますと、就職留年しても大きなメリットは得られません。
たしかに、あえて留年することで就職活動で大事な「新卒枠」で就活が出来るメリットがあります。
ただ、これまでにある程度の就職活動をしていたのなら、再び「新卒枠」で争っても内定が得られるかは確定ではありません。
また、最近では卒業して3年以内は「新卒枠」で応募できる求人が増えてきています。
企業の人事から見たら、就職留年も就職浪人(既卒就活)も大した差はありません。
大切なことは高いお金で「新卒枠」を買う事では無く、これまでの就活を振り返り今後の対策を練る事が大切です。
この記事では、大学4年時に内定が無かった場合に就職留年がおススメ出来ない理由と対策を紹介していきます。
執筆者の紹介
私は27歳・職歴無しの状態で正社員の内定を頂き、28歳から無事に会社員をやっております。
自身の既卒就活の経験を元に、当ブログ「平太の雑談ブログ」で既卒就活についての記事を配信しています。
1.就職留年がおススメ出来ない2つの理由
大学4年時での就職活動が上手く行かない場合、就職留年するか就職浪人で既卒就活をするのかの2択で悩まれると思います。
はっきり言いますと、高い授業料をもう1年余分に払ってまで就職留年をするメリットはありません。
その理由は次の2点あるからです。
- 就職留年も就職浪人も大して変わらない
- 有利な「新卒枠」で内定が無いという現状
それぞれ詳しく解説していきます。
①就職留年も就職浪人も大して変わらない
就職留年を選択する最大のメリットは「新卒枠」で就活が出来ることです。
たしかに、ひと昔前は既卒の状態では新卒求人に応募出来ないことが多かったのも事実です。
ただ、最近では卒業して3年以内は新卒求人に応募出来る求人が多数ありますし、会社側からみたら就職留年も就職浪人も大きな違いはありません。
就活が上手く行かなくて1年遅れてしまっていることは変わりないからです。
就職浪人したら新卒求人に応募出来ないなら就職留年を考える価値がありますが、そうでないのならメリットは無いに近いです。
また、既卒が留年(単位が取れなかった系)や浪人より就活で不利な理由は、失敗した状態で就活に挑む必要があるからです。
留年は反省して単位を取りました。浪人はもう一度勉強して希望の大学に合格しました。
既卒は「就活が上手く行かなかったので再び就活挑戦中」と失敗を乗り越えることなく就活を行っているので、どうしもマイナスイメージが先行してしまいます。
ただ、就職留年も基本的には既卒就活と同じで、失敗した状態を克服出来ずに就活していることに変わりはありません。
そのため、然るべき理由が無い限り、あえて就職留年を選択する意味はありません。
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②有利な「新卒枠」で内定が無いという現状
就職留年を選択することで「新卒枠」で就職活動を継続することが出来ます。
ただ、就活に有利なはずの「新卒枠」で内定が無いという現状を受け止める必要があります。
就職留年での就活が、これまでの就活よりも1年遅れている分不利になるのは明白です。
新卒だからと言って内定が得られる訳で無いのは、あなたが一番知っています。
視点を変えれば、既卒就活でも内定を頂いている人は頂いています。
一番大切なことは、これまでの就活で改善すべきポイントを改善することではないでしょうか?
そのため、「新卒枠」か「既卒枠」ということにこだわる必要はないように思えます。
2.大学院進学もお金の無駄
「新卒枠」を維持するために大学院進学を検討している方もいらっしゃると思います。
留年もせずに大学院卒業と一見ポジティブな印象を受けますが、就職のために大学院進学するのはおススメ出来ません。
その理由は、主に次の2つあります。
- 修士課程に進学する同期の中で明らかに研究が進んでいない
- 就活に失敗した根本的な原因が解決していない (問題の先送り)
はっきり言いますと、大学院進学は問題の先送り以外の何物でもありません。
大学院生になり日々研究にチャレンジすることで、その問題を解決出来ないまま次の就活に挑む可能性が高いです。
また、研究に興味が無いのに大学院に進学するのは、あなたにとって苦痛以外の何物でもないかもしれません。
私の周りにも大学4年時に内定が貰えなくて大学院進学した人が何人もいましたが、例外なく全て大学院生での就活にでも失敗しています(再び内定ゼロ)。
研究意欲の無い人が大学院に進学しても不幸な結果しか得られません。
※詳しくはコチラの記事で力説していますので参考にしてみてください。
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3.今後の対策法:失敗した根本的な原因を探す
「新卒」や「既卒」よりも大事なことは大学4年時の就職活動で上手く行かなかった根本的な原因を知り、改善することが絶対に必要です。
失敗した原因を放置した状態で同じように就活に挑んでも失敗する可能性が高いからです。
根本的な原因を知り、改善する方法は次の2つあります。
- 既卒就活用の書籍を読む
- 就職エージェントに相談する
それぞれ詳しく解説していきます。
①既卒就活用の書籍を読む
すぐに取り組むことが出来るのが本を読むことで、様々な気づきを得る事が出来ます。
おススメな本は「既卒なんてこわくない!」という既卒就活用のバイブル本です。
2012年に発売された古い本ですが、既卒就活が今よりも厳しい時代に書かれた本のため、かなり説得力のある本になります。
様々な角度で「既卒か新卒か」よりも大事なことを教えてくれます。
私も27歳で人生初の就活に挑んだ時に、コチラの本を何度も読んで自分を鼓舞して無事に内定を頂くことが出来ました。
就職留年でも既卒でも、再び就活に挑むために読んでおいて損はしない本です。
また、同じ作者の「それでも就職したいあなたに」という本もおススメです。
コチラは「既卒なんて怖くない」よりもかなり実践的な内容になっています。
ぜひ、コチラの本も併せて読んでおくと、今後の方針が得られると思います。
②就職エージェントに相談する
就職エージェントとは、就職活動に関わるサポートを無料でしてくれるサービスのことです。
1対1で就職エージェントを利用することで客観的な視点でアドバイスを得る事が出来ます。
「これまでの就活がなぜ上手く行かなかったのか?」というあなた自身でも気づけないことを知るチャンスになります。
また、無料で求人紹介や面接対策・履歴書対策も行って頂けるので、利用して損をすることはありません。
※求人を出している企業からお金を貰っているので、就活生はお金を払う必要がありません。
これまで大学内の就職課に通って就活が上手く行ってないのなら、就職エージェントに行ってみる価値はあります。
(逆にこれまで通りに就職課に通っても効果は薄いです)
実際に行ってみて、あなたに合ってないなと思えば行かなくてOKです。
就職エージェントを使うメリットはコチラの記事で詳しく解説しています。
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4.まとめ
この記事では、内定が貰えなくても就職留年はおススメ出来ない理由を解説しました。
その理由は、就職留年も就職浪人も大して差が無いからです。大した差が無いのに高いお金を払うのは非常にもったいないです。
就職留年か就職浪人かで迷うよりも大切なことは、これまでの就職活動を振り返り、根本的な原因の調査と改善をしていくことです。
改善をしないことには次の就職活動で同様に失敗する可能性が高まります。
就職活動の振り返りには、本を読んだり就職エージェントを利用することで新しい気づきを得られる可能性が高いです。
厳しいことも言いましたが、この記事があなたの就職活動の役に立てれば幸いです。