【体験談】「非破壊検査はやめとけ!!」と言われる7つのツライこと。

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非破壊検査の業界に興味があるけど、ネットで調べると「非破壊検査はやめとけ!!」といったクチコミがあって不安になっていませんか?

 

非破壊検査は様々な場所で必要とされる仕事ではあるものの、3Kの仕事でありながら給料が安いというのが業界全体の特徴です。

 

(もちろん、全てがそうだとは言えませんが)

 

ブラック気味の仕事であることが多く、けっして人に勧められる職種ではありません。

 

そのため、ネットでは経験者による「非破壊検査はやめとけ」というクチコミを良く見かけます。

 

 

私自身も非破壊検査歴10年以上の経験がありますが、確かに人に勧められる仕事ではないと感じています。

 

そんな私の経験を元に「非破壊検査はやめとけ」と言われる7つのツライ事を具体的に紹介します。

 

当記事を読むことで、非破壊検査業界に就職しようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

 

 

「非破壊検査はやめとけ」と言われる7つのツライこと

 

私は化学プラント(工場)で非破壊検査を行うことが多く、そこで10年以上働いてしまった結果、次の7つのツライと感じることがあります。

 

  1. 給料が安い
  2. 勉強ばっかり
  3. 残業や休日出勤は当たり前
  4. 出張が多い人はトコトン多い
  5. 人間関係
  6. 3Kの職場
  7. 人手不足で、仕事をぶん投げられる

 

非破壊検査は様々な場所で必要とされているため、働く場所や会社によって色々な違いがあります。

 

必ずしもすべての会社に当てはまる訳ではないと思いますが、一つの参考として読んでいただけたらと思います。

 

①給料が安い

 

非破壊検査業界の多くで問題とされているのが給料の安さです。

 

コチラの記事によると、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査による非破壊検査業の平均年収は407万円。

 

【参照先】

【2021年最新版】非破壊検査技術者の平均年収はいくら? | 年代・役職別年収や仕事内容を徹底調査 | 年収チェッカー

 

この数字は日本人の平均年収である約430万円を下回る数字です。

 

【参照先】

日本人の平均収入の実態を紹介!手取りとの違いや年収を上げる方法も解説!

 

非破壊検査という業界に就職してしまうと、この給料の低さにずっと悩まされることになります。

 

➁勉強ばっかり

非破壊検査はPTやUT、MT、RTといった様々な検査方法によって、構造物の健全性を評価していきます。

 

これらの検査は誰でも簡単に出来る訳では無く、日本非破壊検査協会が主催する資格試験に合格しなければなりません。

 

また、検査ごとに資格試験があるだけでなく、職務範囲によってレベルが3段階設定されています。

 

例えば、PTという検査に必要な資格はPT1、PT2、PT3の3つの種類の資格試験が存在します。

 

(数字が上がるごとに職務範囲が広がる上級資格です)

 

 

非破壊検査の会社に入社すると、まずは各検査方法に関する基本的な資格(レベル2)を取得するよう言われることが多いです。

 

一通り基本的な資格を取得したら、今度は上級資格(レベル3)に挑戦。

 

その他にも溶接の資格や放射線関連の資格など、入社してから様々な資格を取ることになります。

 

そのため、多くの社員が会社に入社してからずっと何かしらの勉強をすることに。

 

私も10年間何かしらの資格勉強をずっとしており、休む暇が中々ありません。

 

様々な資格を取得することが会社から求められているため、勉強が苦手な方にとっては結構ツライかもしれません。

 

 

③残業や休日出勤は当たり前

 

普段どこで検査をしているかにもよりますが、非破壊検査の業界は残業や休日出勤は珍しくありません。

 

私は化学プラントで働いているのですが、SDM工事といって稼働している装置を停止して大掛かりなメンテナンス(補修工事)を行う期間は1ヶ月休み無しのこともありました。

 

このSDM工事は限られた期間で多量の装置を検査する必要があるため、この期間はアホみたいに残業や休日出勤をさせられます。

 

 

SDM工事中は休み無しで働くのが当然というのが常識として定着しているため、「土日は休みたい」と言っても聞いてもらえず、先輩や上司にガチギレされることになります。

 

今は働き方改革で残業規制の概念が少しづつ定着していますが、それでも残業規制ギリギリまで働かされることは覚悟しないといけません。

 

(中には残業オーバーして有耶無耶になることも良くあります)

 

1ヶ月休み無しというのが普通にあり得るのがSDM工事の怖い所です。

 

また、SDM工事関係なく、突然の残業や休日出勤もありますので、毎日気が抜けないのも事実。

 

過去に金曜夜に「明日から休みだ~」と自宅でビールを飲んでいると、突然上司から「明日来てくれへんか?」という電話が来るときもありました。

 

(正月休みにも電話が来たことも数回あります)

 

④出張が多い人はトコトン多い

③で述べたSDM工事は年がら年中行っている訳ではなく、特定の時期だけ超忙しいというのが実際の現状です。

 

1年中忙しいという会社も珍しく、忙しい時期と暇な時期が交互にやって来ることが多いかと思います。

 

暇な時期はゆっくり出来るのかといえばそうではなく、暇な時期は忙しい他所の営業所や他社に応援(出張)に行くことが良くあります。

 

あなたが働く場所では暇であっても、他の地域ではSDM工事があって人手が足りないことが良く起こります。

 

そのため、暇な時期が長ければ長いほど、どこか別の場所に出張に行かされる可能性が高くなります。

 

出張期間も1ヶ月以上の長期のことも当たり前のようにありますし、当初言われた出張期間が勝手に延長になることもあります。

 

(私も2か月以上も出張に出されたことがあります)

 

会社によっては年がら年中出張に出されるような所もあり、自分の家に全然帰れないという人も時々見かけます。

 

出張も中々断ることが出来ないため、出張が無理な人は向いてない業界だと思います。

 

(忙しい場所に出張に行かされるので、観光する時間も中々ありません)

 

⑤人間関係

どこの職場でも人間関係が問題になることが多いので、一概に非破壊検査だから人間関係がヤバイというのは言えないかと思います。

 

ただ、変人・奇人といった類のヤバイ人が多い印象です。

 

(いい意味ではなく、悪い意味で)

 

パワハラ上司的な人間もいますし、全くコミュニケーションが取れない人もいます。

 

移動中の車内では常に無言の気まずい空気が流れていたり。

 

中には「何でこんなやつ採用した?」という全く仕事が出来ない人間もいます。

 

中々言葉で伝えることは難しいのですが、一癖も二癖もある濃ゆい人間が多くいる印象です。

 

⑥3Kの職場


非破壊検査を行う現場はけっして奇麗な職場ではありません。

 

「きつい、汚い、危険」が伴う3Kな環境で働くことが多く、特に「汚い」と「危険」の要素が特に強いと感じます。

 

非破壊検査で働く場所は高所作業や容器の中に入る入槽作業があり、油断すると結構ガチで命を落とす危険性があります。

 

もちろん、死亡事故がそうそうある訳ではありませんが、人がケガをする事故は頻繁に起きます。

 

 

また、夏場の暑い時期は熱中症の危険と隣り合わせで仕事を行うことになります。

 

熱いからといって仕事を辞めることが出来ず、私がいる現場では熱中症で救急車で運ばれるということが良くあります。

 

 

さらに、非破壊検査の仕事は汚い場所で働くことがほとんどで、作業服や顔が汚れた状態になる毎日です。

 

非破壊検査の仕事は綺麗で安全な仕事とは無縁なので、そいういった職場で働きたい方には完全に不向きな仕事になります。

 

また、3Kの職場なのに給料が安いというのが非破壊検査の業界の弱点です。

 

 

⑦人手不足で、仕事をぶん投げられる

非破壊検査も業界全体で人手不足が目立ちます。

 

人手不足のくせに売り上げを伸ばすためにアホみたいに仕事を取ってくるので、経験が少ない若手社員が犠牲になることが多いです。

 

経験が不十分なのに現場の責任者(監督者)をやらされたり、検査の資格を取得したら十分なOJTをしないまま即実践ということが起こっています。

 

また、先輩や上司が楽したいからといって仕事を後輩に丸投げすることを多く見かけます。

 

私自身も十分な説明を受けずに「コレやっとけ」と丸投げされた仕事が多数あり。

 

こういう仕事の押し付け合いが嫌になって辞めていく人もいます。

 

(全ての会社がそういう訳ではありませんが)

 

 

一方で食いっぱぐれは無く、正社員になりやすいという特徴も

 

非破壊検査は3Kな職場で給料が安いため、けっして人に勧められる仕事ではありません。

 

ホワイト企業や大企業に就職出来るなら絶対にそちらの方が良いです。

 

ただ、変なブラック企業に行くくらいなら非破壊検査の方が大分マシという部分も当然あります。

 

具体的には次の点が非破壊検査に就職するメリットになります。

 

 

  • 人手不足のため、簡単に正社員になれる
  • 資格を取得すれば食いっぱぐれは無い
  • 残業はあるが、世間の平均年収は超えられる
  • コミュニケーションもそこまで求められない

 

 

非破壊検査の業界は給料が安いと言いましたが、資格を取ったり残業することで実は平均年収を超えることも可能です。

 

私の年収は500万以上ありますので世間の平均年収よりはマシな部分はあります。

 

(私の会社は残業代は全部出ます)

 

また、非破壊検査は資格が必要なため、資格プラス経験があれば今後食いぱぐれは起きません。

 

(人手不足なのでますます検査出来る人間は重宝されます)

 

 

さらに非破壊検査はB to Bの会社で企業間での仕事のやり取りになります。

 

化学プラント等のお客様は大企業であり、そこで働かれている方も常識ある方が多いです。

 

そのため、一般のお客さんを相手にする会社よりは客から受けるストレスが少ないという特徴があります。

 

非破壊検査の場合はお客さんと打ち合わせや対話をする人は限られていますので、入社してそうそうお客さんとコミュニケーションを取ることは挨拶以外ありません。

 

なので、働く職場の雰囲気さえ合えば、けっこう居心地が良いという人もいます。

 

(どの職場でもそうだとは思いますが)

 

 

非破壊検査で働くメリットについてはコチラの記事でより具体的に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

www.heita-wakuwaku.com