放射線主任者試験の勉強に必勝プリントを購入しようか迷っていませんか?
通商産業研究所から発売されている必勝プリントは過去問題を分野別に並べてある過去問題集です。
大前提として必勝プリントはとても素晴らしい教材で、HPにも「なるべく小さな努力で大きな効果を上げる」と書かれているように効率的に過去問演習が出来る教材です。
しかし、第一種放射線取扱主任者試験の合格者である私は必勝プリントで勉強することはオススメ出来ないと思っています。
その1番の理由は必勝プリントは相当なページ数があるため、本番の試験前までに全ての問題を解くことが難しいからです。
(1種用で約580枚、2種用で約310枚)
さらに、必勝プリントには解説が無く解答だけですので間違った問題は自分で調べなくてはならず勉強効率がかなり落ちます。
逆に主任者試験の問題集としてオススメなのがオーム社の「完全問題集」という問題集です。
過去5年分の問題集を出題分野に沿って分類・整理されているので、必勝プリントと同じ効果が期待できる問題集。
必勝プリントよりボリュームが少なく、詳しい解説があるのでコチラの問題集の方が断然勉強しやすいです。
(必勝プリントは過去10年以上の問題から掲載されているのでボリュームが凄いです)
当記事では放射線主任者試験の勉強に必勝プリントがオススメ出来ない理由を具体的に紹介していきますので参考にしてみてください。
著者情報
非破壊検査関連の会社に就職し働きながら2018年に第二種放射線取扱主任者、2022年に第一種放射線取扱主任者に一発合格。
大学で化学専攻するものの放射線に関する授業を受けておらず、放射線の知識がゼロの状態で合格を勝ち取る。
第一種放射線取扱主任者試験の勉強期間に必勝プリントを購入するも、まったく手つかずでお金をドブに捨ててしまうハメに。
そんな私の苦い経験を元に当記事を作成しました。
1.放射線主任者試験に必勝プリントがオススメ出来ない3つの理由
通商産業研究所から発売されている必勝プリントは過去に出題された過去問を出題分野別に整理された問題集。
必勝プリント自体は素晴らしい問題集であり、必勝プリントをやり込めば問題なく合格出来る実力がつきます。
ただし、時間に限りのある多くの受験者にとって必勝プリントで勉強するのはオススメすることは出来ません。
その理由は次の3つあるからです。
- 量が多すぎて使い切れない
- 解説が無い
- 市販の過去問5年分で十分合格出来る
それぞれ解説していきます。
①量が多すぎて使い切れない
大前提として必勝プリントはページ数がものすごく多く、全ての問題を解くにはかなりの時間が必要です。
そのボリュームは1種と2種でそれぞれ次のようになっています。
- 1種用:B4判で約580枚
- 2種用:B4判で約310枚
必勝プリントには15年分の過去問が収録されており、市販の過去問集の3倍のボリュームがあるので試験までに解ききれない可能性が高いです。
特に、私のような会社員の受験者の方にとっては時間的な問題で必勝プリントで勉強するのは難しいと感じます。
公式HPでも「プリントは何せ分量が多いです。覚悟の上、ご注文ください。悩むならやめたほうがいいです」と忠告があるくらいです。
公式HP:http://www.tsken.com/print.htm
実際に私も必勝プリントを購入したものの、やりきる時間が無いと判断して1問も解かずに押し入れにぶち込んでしまいました。
いきなり必勝プリントに取り組むと、ボリュームの多さに勉強が間に合わず中途半端になる可能性があります。
(1科目解くだけでもかなり時間がかかります)
まずは過去問5年分を仕上げた上で、余裕がある場合に必勝プリントで最終仕上げをするかどうか考えてみてはどうでしょうか?
➁解説が無い
必勝プリントには問題の解答があるだけで解説が全くありません。
間違えた問題は教科書に戻って自分自身で調べる必要があり、勉強効率が凄く悪くなります。
そのため、テキストで勉強した後にいきなり必勝プリントを使って問題演習をするのは正直オススメ出来ません。
最初は解説がしっかりある問題集から取り組む方が効率良く勉強を進めることが出来ます。
③市販の過去問5年分で十分合格出来る
必勝プリントは過去15年分の過去問題が掲載されており、かなりボリューミーな問題集です。
ただ、放射線主任者試験に合格するだけなら過去問5年分を何回も繰り返すし勉強すれば合格することが出来ます。
私は第二種及び第一種放射線取扱主任者試験に過去問5年分だけを3周以上繰り返すことで1発合格しています。
そのため、合格するだけなら15年分の過去問に取り組む必要は無い気もします。
資格試験対策で15年分の過去問をやるって中々聞きませんし。
3. 私も購入したが全く活用できず
私も第1種放射線取扱主任者の試験対策に必勝プリントを購入しましたが、悲しいことに結局1枚も解くことはありませんでした。
(完全にお金を無駄にしました)
必勝プリントには問題以外にも科目ごとにレジュメがあって復習するには便利なんですが、そのために購入するほどでもありません。
正直な所、過去問5年分を3周するのにもかなり時間がかかるので、1から勉強する方や働きながら試験勉強する方は必勝プリントをする時間は無いと思います。
(1種の放射線取扱主任者試験は2日かけて試験が行われるので、過去問5年分は2×5=10日分。これを3周するということは30日丸々かかるという計算になります)
私も放射線の知識が乏しくテキストを1から勉強する所からのスタート。1種の試験勉強に半年ほどかけましたが過去問5年分×3周がやっとでした。
4. まずは過去問5年分を完璧にすること
放射線主任者試験に合格するためには過去問5年分を確実に仕上げることが重要です。
必勝プリントで勉強するにしても、先に過去問5年分を3周以上こなしてからの方がオススメです。
いきなり必勝プリントで勉強していくと、あまりの量でやり切れずに中途半端になる可能性が高いです。
私が試験勉強に使った中でオススメの問題集は写真の「完全対策問題集」です。
コチラの問題集は過去問5年分を出題分野ごとに分類されており、必勝プリントと同様の特徴を持つ過去問集。
必勝プリントと異なり解説がしっかりあるので効率良く勉強することが出来ます。
私はテキストと完全対策問題集を併用して勉強を進めて第一種の合格を勝ち取ることが出来ました。
(最終仕上げに本番同様の過去問5年分×3周を行いました)
試験合格を勝ち取るなら確実に過去問5年分を仕上げることが重要です。
必勝プリントで変に時間をかけてしまって問題演習が出来ていない科目が出来てしまうと非常に危険です。
5.まとめ
当記事では放射線主任者試験対策に必勝プリントがオススメ出来ない3つの理由を解説しました。
- 量が多すぎて使い切れない
- 解説が無い
- 市販の過去問5年分で十分合格出来る
必勝プリントは問題量がボリューミーすぎるため、多くの受験生が最後まで問題を解くことが出来ずに中途半端になる可能性が高いです。
販売元の通商産業研究所のHPでも「迷っているくらいなら辞めた方が良い」と警告されています。
試験に合格するなら過去問5年分を繰り返し勉強するだけでも合格出来ます。
まずは5年分の過去問題集を3周以上行い、その上で余裕がある状態ならその時に必勝プリントを行うかどうか考えてみてはどうでしょうか?
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