あなたは、月末の改善提案のネタが無くて困っていませんか?
会社によっては改善提案の提出が義務付けられており、毎月・毎月何を書いて良いのか分からなくなります。
この記事では、改善提案に困っているあなたに向けて、改善提案のネタ探しの4つの方法を紹介しています。
かくいう私の会社も月に1本の改善提案の提出が義務付けられており、今回紹介するネタ探しの方法を使いながら、これまでの6年間・計72本の改善提案を提出してきました。
この記事を読むことで、めんどくさい改善提案のネタ探しのヒントが得られること間違いなしです。
1.めんどくさい改善提案の4つのネタ探しの方法を紹介
非常にめんどくさい改善提案。考えても考えても中々ネタが出てこないですよね?
そんな時に是非意識して欲しいことが次の4つの方法です。
- 会社の不満・問題点を探してみる
- 新しい備品・設備に変えられないか?探してみる
- 過去の改善提案をアレンジする
- 参考書を読んでヒントにする
私もこの4つの方法を使いながら、毎月毎月の改善提案のノルマをこなし続けています。
それぞれの方法を詳しく紹介していきます。
①会社の不満・問題点を探してみる
多くの人が改善提案のネタが思いつかないのは、(問題点を考えずに)「何かいい案無いかな?」といきなり改善案を考えているからではないでしょうか?
メチャクチャ基本的なことではありますが、改善提案とは会社の問題点を改善する提案になります。
そのため、最初にあなたの会社の不満・問題点を箇条書きで書いてから、「その問題を解決するためにどうすればよいのか?」を考えてみると意外と改善提案が書きやすいです。
いきなり「○○の改善案」を書こうとするのではなく、まずは「最近、社内で何か困ったことないかな?」とワンクッションおいて、不満・問題点を探してみてはどうでしょうか?
不満・問題を元に「どうしたら解決するのか?」と考えると案外改善提案が書けます。
この方法は当然といえば当然ですが、(私の会社でもそうなんですが)多くの人はいきなり画期的な案を出そうとして何を書いていいか分からない状態に陥っているように感じます。
まずは不満・問題点を列挙するところからスタートしてみてはどうでしょうか?
肝心の会社の不満・問題点は普段の業務の中に多くのヒントが詰まっています。
- あなた自身が感じた何かめんどくさい事
- 社内で聞いた文句・愚痴
特に、若手社員は色々な不満を持っていることが多いので、ネタに困ったら後輩に話をするのも良い手段になります。
あなたが慣れてしまった仕事でも、若手社員からしたら「めんどくさい」と感じることも多々あるからです。
あなただけで考えるのではなく、周りとの何気ない会話から多くのヒントが得られるはずです。
私も会社でよく聞く不平・不満をよく改善提案のネタにしていました。
休憩中によく聞く「駐車場狭すぎんだろ!!」や「この書類めんどくさくね」という愚痴を元に改善案をよく書いていました。
1つの問題点から多くの改善案を作れます
あなたの会社での問題点を1つ見つけたら、その問題点を起点に様々な改善案を出すことが出来ます。
例えば「駐車場が狭い」という問題に対しては、「駐車場を借る・駐車場の配置を変える・車の数を減らす」といった方法が考えられます。
あなたに時間の余裕のある時は一つの問題から様々な改善提案を作っておき、別の月に提出することも出来ます。
根本的な問題点が解決しない限り、アイディアを変えていくらでも改善提案を提出することが可能になります。
②新しい備品・設備に変えられないか?探してみる
あなたの会社では多くの備品・設備があると思います。
その中から「何か最新なものに変えたら業務効率が良くならないか?」と考えてみてはどうでしょうか?
年季の入った古いもの、最近調子が悪い機器、最近発売された最新機器など、「今あるものを新しいものに置き換えられないか?」と考えてみると多くのヒントが得られます。
例えば、私の場合は「最近来客用のスリッパがボロくなってきたな」と思い、「来客用の新品スリッパを買う」という提案を出して採用されました。
また、私の会社は化学工場での検査をしており、様々な検査機器を使います。
古い機器やメーカから最新機器が発売されたら「この機器に代えてみてはどうでしょうか?」とよく提案しています。
また、パソコンのソフトなんかも非常に提案しやすいです。
改善提案のネタが思いつかない場合は、あなたの職場で使っている備品・設備に注目してみてはどうでしょうか?
また、同業他社が取り入れており、あなたの会社ではまだ取り入れてないモノがあれば改善提案のチャンスにもなります。
例えば、「○○会社が導入したVR研修をぜひ我が社にも応用できなか?」といった具合です。
新しい商品はドンドン発売されるため、いくらでも改善提案を書くことができます。
③過去の改善提案をアレンジする
改善提案は会社にある問題を改善するのが目的です。
問題が解決しない限り、その問題に対する改善提案を再度提出することは可能です。
改善提案のネタが困った時は、過去に提出した改善提案の中で使えそうなもの(問題が解決していないもの)を再度利用してみてはどうでしょうか?
全く同じものを出すのは少し気が引けるため、改善案を少し変えたりする等のアレンジを加えて提出するのがおススメです。
また、会社の雰囲気によっては同じものを出してもバレないこともあります。
(提出することが目的になっている場合は、過去に提出したものは覚えていないはず)
さらに、他の人の改善提案を見る事が可能ならば、問題点の部分だけパクリ自分なりの改善案を提案してみてはどうでしょうか?
他の人の改善提案を見ることで、あなたが考えたことも無かった会社の問題点を知ることが出来ます。
(特に、経験年数が離れている人は、あなたと視点が違うことが多々あります。)
ここで注意したいのは、改善案までパクッテしまうと色々問題になる可能性があります。
あくまで参考にすべきは会社の問題点だけです。
④参考書を読んでヒントにする
実は、市販されている参考書は改善提案をする上でメチャクチャ参考になります。
「改善提案を書け!!」と言われるものの、改善提案の書き方やネタの探し方を教えて貰うことってほぼ無いと思います。
私も入社したばかりの頃に「何か適当に書いとけ」くらいしか言われたことが無いです。
多くの人が我流で改善提案を書いていることが多いため、1度参考書で基礎を勉強することは非常に役立ちます。
私の場合は下記の本が改善提案を書く上でかなり役立ちました。
(トヨタの作業改善方法を分かりやすく解説されており、作業改善の基本を学べました)
その他にも様々な改善提案に関する書籍が売られています。
何か一冊参考書を読んで基礎を固めておくと、今後の改善提案作りに役立つと思います。
2.改善提案に大切な心構え:質を求めすぎない
改善提案を書くのに困っている人の特徴の1つに「こんな低レベルなことを書いて良いのか?」という葛藤があります。
毎月1つの改善提案提出!!とノルマがある場合は、提案の質は気にしてはいけません。
いくら考えても良い提案は生まれませんし、改善提案を出さないことの方が怒られるからです。
「こんなんで良いのかな?」と思っても気にせず提出するのが一番です。
私なんて「残業している時にお腹が空くので炊飯器を買ってレトルトカレーを食べれるようにしてください」とクソみたいな提案をしたことも多々あります。
(どこまでの提案が許されるかは会社の雰囲気によりますが・・・)
もちろん、質の高い改善提案を出せるならそっちの方が良いですが、毎月・毎月ホームラン級の改善提案を提出することは不可能です。
とにかく質は置いといて、毎月のノルマをサッサっと済ます方が賢明です。
逆にホームラン級の改善提案を出してしまったら出してしまったで、その後が非常にメンドクサイです。
改善提案が採用されてしまったら、「コレやっとけよ」とあなたの仕事が増えるからです。
3.暇な時に改善提案をストックしておくのがおススメ
仕事が忙しい繁盛期の時の改善提案のノルマってメチャクチャウザイですよね。
私の会社は月末に必ず1件以上提出のため、繁盛期の時に残業してまで書く改善提案が本当に嫌で嫌でしょうがなかったです。
そのため、仕事が暇な時にあらかじめ何件か改善提案をストックしておくのがおススメです。
月に1件の改善提案の提出でよければ、暇な時間を有効活用して12件作っておくと1年間は改善提案に悩む必要がなくなります。
私は普段から会社の問題点を箇条書きにしてメモしており、仕事が無い暇な時にそれを元に改善提案を作成しております。
あらかじめ改善提案を作っておけば、提出期限に「ネタが無い!!」と焦って慌てることは無くなります。
4.まとめ
この記事では、めんどくさい改善提案を乗り越えるために次の4つのネタ探しの方法を紹介しました。
- 会社の不満・問題点を探してみる
- 新しい備品・設備に変えられないか?探してみる
- 過去の改善提案をアレンジする
- 参考書を読んでヒントにする
改善提案を書く上で一番の障害になるのが質の問題です。
質を気にしすぎると、せっかくの提案が「こんなの提出してもいいのかな?」と思って中々提出することが出来ません。
まずはどんな些細なことからでも良いので、少しでも会社が良くなる提案ならOKの気持ちで改善提案に取り組んでみてはどうでしょうか?
ぶっちゃけ、「会社周りの草がボーボーだったので草刈りしました」位でも十分な改善です。