【大学院】日本学術振興会DC2に採用された時に感じた結果(学術論文)を出すことの大切さを紹介します

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私は過去に、日本学術振興会DC2に採用されたことがあります。その時に感じた「結果をだすことの大切さ」の話をしてみたいと思います。私は、偏差値が低い私立大学の大学院に在籍して、大学初の特別研究員に採用されました。これから特別研究員を狙う大学院生さんの参考になればと思います。

 

 

 

 

★過去に日本学術振興会主催のDC2に採用されました!!

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私は過去に、偏差値50にも届かない私立大学の博士課程在籍時に「日本学術振興会特別研究員DC2」に化学分野で採用されたことがあります。

 

言わずもしれた、大学院博士課程向けの奨学金(給料?)として有名な日本学術振興会の特別研究員の制度。採用されると、給料として月に20万円+科研費年150万以内が博士課程在籍中に給付されます。

 

この特別研究員に採用される価値は非常に高く、学費や生活費の負担がグッと楽になるだけでなく、特別研究員という付加価値が得られます。経歴書にも書けますし、他の博士課程の学生に対しても差をつけることができます。

 

制度の概要(PD・DC2・DC1) | 特別研究員|日本学術振興会

 

★特別研究員に採用されるために、「研究結果(論文)」が非常に大切

私は、私立大学では難しいと噂される「特別研究員」にDC2ではありますが、採用されました(あくまで噂ですが)。しかも、偏差値が50にも満たない弱小大学からです。

 

最初は、「こんな立派な制度は私には関係ない制度」と思っていました。偏差値が高い大学ではないし、指導教授も有名ではないからです。なんなら、指導放棄もしていました。

 

ただ、修士課程から在籍していた研究室の教授が退職し、同じ大学の別の教授の研究室に博士課程から進学した際に、「どんな研究したいか分からないからとりあえず書いてみて」と言われて3日くらいで適当に申請書を作成しました。

 

そのため、採用されるとも微塵も思っておらず、採用された時はかなり驚きました。

その中で、自分の中で分析してみると採用された要因が「学術論文を3本提出していた」が最大の決め手だと思っています。

 

★修士課程卒業時に、学術論文を3本提出していたのが大きい

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特別研究員の申請書類は、「これまでの研究状況」「これからの研究計画」「研究遂行能力」「自己PR」の項目について詳細に書かないといけません。当時、この特別研究員の書類審査において、「研究遂行能力」がかなり重視されると噂されていました。

 

この「研究遂行能力」とは、「学術論文」や「国際学会」、「特許」などのこれまでの研究成果を記入する項目になります。

 

この特別研究員の書類審査をするのは、該当分野の教授達で、忙しさゆえに「研究遂行能力」の項目しか見ていないという噂も流れていました(うちの教授が実際にそれで、他の知り合い教授もそうだったという話。)

 

それゆえ、インパクトファクターの低い論文でしたが、第一著者で3本提出でき、他にも共著で先輩方の論文に名前を載せてもらったのが最大の要因だと思います。

 

実際どこまで正しいかはわかりませんし、当時と今では状況は違うと思いますが、この「研究遂行能力」の項目が非常に大切なことは変わらないと思います。

 

他の、「研究状況」や「研究計画」といった項目は、正直いくらでも脚色して書くことができます。大きな研究室では、助手クラスの人たちが採用されるためにメチャクチャすごい研究計画を書いたり、推敲してもらっている所もあると聞いたことがあります。

 

そのため、「研究遂行能力」の項目が一番客観的に学生を評価できる項目だと思います。

 

募集要項(PD・DC2・DC1) | 特別研究員|日本学術振興会

 

★なぜ、私は論文を3本書くことができたのか

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私はインパクトファクターが低い論文ですが、3本も提出することができました。

 

論文を書こうという意欲は、博士課程を目指す人皆あると思います。しかし、この論文を提出することは非常に難しいことです。まず、指導教授の許可が必要で、勝手に投稿することもできません。

 

なにより、有名な研究室ほど評価の高い論文雑誌に投稿するというポリシーがあるところもあると聞きました。おそらく、提出する論文雑誌を選ばなかったら、いくらでも論文を出せる研究室もあると思います。

 

そのため、研究成果が出たとしても指導教授のポリシーで、論文の提出までいたらないことが多々あると思います。

 

それに対して、私が在籍していた研究室の教授は、どんな結果でも論文を出していいというスタンスの教授で、たいしてチェックもせずに論文誌に提出させてくれました。

 

私は化学専攻でしたが、新しい錯体を作っただけで大した目新しい物性も無い研究結果を論文に投稿していました。例えば、指導教授が大好きな日本の学術論文のインパクトファクター1.5程のChem.Lett.などです。

 

そういった研究室の雰囲気もあり、当時私は日本学生支援機構の全額免除を目指すために、先輩とタッグを組み、とにかく論文を採用されるために研究成果を出すことに集中していました。

 

おかげで、日本学生支援機構の全額免除に加え、結果的に特別研究員DC2に採用されることができました。

 

特に優れた業績による返還免除 - JASSO

 

★特別研究員を目指すために、何が何でも「研究成果」を出すことを意識しましょう

 

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博士課程に進学する際に、この特別研究員になれるかどうかは、天と地ほどの差があります。研究に専念するために、月に20万給付されるこの制度はとてもありがたい制度になります。

 

大学によっては、他の制度もあり、奨学金という借金をせずに研究に専念できる環境があるかもしれません。しかし、特別研究員はとても有名な制度ゆえに経歴書にも書けるし、箔がつきます。

 

特に修士課程2年時に応募できるDC1は、超エリート研究員として周りからも評価されます。そのために、学術論文などの研究成果を出すことが非常に大切です。指導教授と相談して何がなんでも論文を出して、特別研究員の採用をグッと近づけたいです。

 

また、特別研究員に応募する際に以下のサイトが参考になると思うのでリンクはっておきます。これらのサイトでも、論文提出の重要性が言われています。

 

 

学振特別研究員になるために~2019年度申請版

 

吉田 晶樹 ウェブページ