自己啓発本でよく言われている「目標から逆算しよう」という逆算思考法は、資格試験に相性抜群です。私も実践している「逆算思考法」による勉強計画の方法をこの記事で紹介します。
★資格の勉強計画は計画的に!!
資格試験を受けることになったり、「今日から〇時間勉強しよう!!」と決意すると思いますが、その決意は実は意味が無いことです。
私も仕事柄、必要な資格がたくさんあり、社会人になっても、なにかしらの資格勉強を毎年取り組んでいます。多いときは、春、夏、秋と年に3回資格試験があり、心休まる時がありませんでした。
そんな私が実践している「逆算思考法」による勉強計画を立て、それを遂行・見直しを行いながら勉強することで確実に資格試験に合格することができています。
「逆算思考法」に資格試験の難易度は関係ありません。難しい試験でも、簡単な試験でも、それぞれの試験に対して「逆算」して勉強計画を立てることができるからです。
そんな「逆算思考法」による勉強計画の立て方を紹介していきます。
★「1日〇時間勉強する!!」と決意することは非常に意味がない。
私も学生時代は、「夏休みは1日5時間勉強するぞ」と毎年夏休み計画表を先生に提出していました。私の会社の周りにも、資格勉強のために〇時間勉強する!!と意気込む人たちがとても多いです。
ネットの記事においても「この資格受験のために〇月間一日〇時間勉強する」ということが目立ちますが、これを参考にして勉強期間を立てると痛い目にあいます。
なぜなら、人により勉強の効率、事前の知識などが違うからです。
これらの「勉強時間を決めて試験に挑む」方法がとても意味が無い理由を以下に挙げてみました。
- 同じ1時間の勉強でも、その進捗具合が日によって違う
- 一日〇時間勉強したからといって、本当に試験合格するための実力がつくか不透明
- 最悪、十分な勉強ができずに試験に挑むことに
勉強時間を決めて勉強をすることはとても危険です。自分で決めた時間を勉強したら満足してしまい、勉強が全然進んでいないにも関わらず、勉強した気になってその日の勉強を終えてしまいます。
また、問題集の問題の難しさによっては、思いのほか進んでいないということも考えられます。
また、一日〇時間勉強したからといって、試験に合格する実力が付くかはわかりません。予備知識や勉強期間によっては間に合うかもしれないし、逆に間に合わない可能性があります。私の周りで試験に落ちる人は、勉強が間に合わなかったパターンが実は多かったりする
★「逆算思考法」で勉強計画を立てるのがとても大切
①資格合格するために「どんな参考書、過去問」で取り組むのかを決める
「逆算思考法」とは、資格合格というゴールから逆算して勉強計画を立てることです。
「この資格試験に合格しよう!!」と決めたら、その前段階の「どうしたら合格できるのか」を決めていきます。
資格試験で言えば、「この参考書を理解すれば合格できる」、「過去問集をマスターすれば合格できる」といった、合格するために取り組むべき定番の参考書や過去問集を選択していきます。
ネットの記事で色々な情報が手に入りますので、資格試験でいえば、どのテキストが合格しやすいのかが分かるので、「資格試験合格」→「このテキストをマスターしたら合格」といった逆算がしやすいと思います。
②勉強をするテキストから、1日何ページ勉強するのかを決める
合格するために取り組むべきテキストが決まったら、次は1日に勉強する量を決めます。勉強量は時間ではなく、1日何ページ取り組むのかで決めましょう。
「資格試験合格するぞ」と決意したその日から、試験日までの期間は必然的に決まっていますので、1日の勉強量を決めやすいと思います。
例えば、「テキストを理解」→ 「過去問演習をする」という流れで勉強しようとする場合を考えてみましょう。
「過去問〇年分を3周する」と決め、「1日1年分」やると決めたら、〇年×3日の日数が必要です。
「テキストを3周する」と決めたら、テキストの総ページとその内容、1日に取れる勉強時間を考慮して、「1日〇ページならできそう」と決めたら、総ページ÷〇ページで必要な日数がでます。
社会人の方など、時間があまり取れない方は1日の勉強量を少なくして、勉強期間を長くすることが必要です。この勉強量を誤ると失敗の元になります。頑張ろう!!という気合が先行して、自分では到底できない量を計画しちゃうことになります。
事前知識の有無で勉強スピードが全然違うので、それぞれの勉強スピードで勉強計画を立てることが必要です。そのため、冒頭でも説明した、〇時間勉強するという考えは、とても役に立たなく意味のないことになります。
③計画を立てるときは、「余裕のある計画を」
勉強計画を立てるときは、余裕をもった計画を心掛けることが大切です。
思いの他難しくて、テキストを3周しても理解できていなかったり、社会人の方で予想外の残業で勉強時間が取れない日も出てくると思います。
例えば、単元ごとに予備日を1週間入れてみるなど、予備日を最初から取りいることで何かあったときに焦らず、余裕をもって資格勉強に取り組むことができると思います。
★まとめ
「逆算思考法」とは、よく自己啓発本でよく言われている「ゴール(目標)を決めてそこから逆算する」というものです。仕事に関することだと中々逆算が難しい場合が多いかと思います。
しかし、この方法は、資格試験の勉強方法には非常に役に立ちます。多くの資格試験は、情報がネットで手に入り、このテキストを理解すれば合格できる!!といったことが予想しやすいからです。
そのため、「試験合格する」→「合格するためのテキストを決める」→「1日に〇ページ取り組む」という自己啓発本で言われている典型的な「逆算思考法」をあてはめやすです。
「1日〇時間勉強する」は自分を苦しめるだけでなく、試験前日に合格するための実力ついてない可能性が多くあります。
そのため、「1日〇ページする」という思考にかえることで、合格するための実力が計画的に養われ、また、ノルマをクリアしたら、それ以外の時間は自由なので、モチベーションもあがります。
是非とも、本記事で紹介した「逆算思考法」による勉強計画を導入してみてはいかがでしょうか。