【高校野球】漫画・ドカベンでの話がリアルで起きてしまったエピソード 6選 【予言の書】

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この記事では、野球漫画・ドカベンの世界の出来事がリアルの世界で起きてしまったエピソードを紹介していきます。

 

ドカベンは1972年~1981年に週刊少年チャンピオンで連載された伝説的野球漫画。

(3年夏の甲子園を描いた「大甲子園」は1983年~1987年連載)

 

私が生まれる前の漫画にも関わらず、中学生の時にメチャクチャハマって何度も何度も読んでいました。

 

私は最初にドカベンプロ野球編を最初に読んでしまっていたため、主人公・山田擁する明訓高校が5回甲子園出場・4回優勝という結果を事前に知っていたにも関わらず、毎試合毎試合ドキドキ・ハラハラする試合展開で結果が気になって一気読みした記憶があります。

(県予選で負けるはず無いのに、毎試合「本当に大丈夫か?」とスゴイドキドキしながら読んでいました)

 

そんなドカベンの中で本来なら漫画ならではエピソードのはずが、実はその後の現実世界で起きてしまったことがいくつかあります。

 

この記事では、そんな現実の世界で起きてしまった6つのエピソードを紹介していきます。

 

ドカベンファンの方に「こんなエピソードあったな~」と楽しんでもらえる内容になっております。

 

 

①熱中症とビデオ判定

主人公・山田太郎が2年夏の県予選 明訓 VS 白新でのエピソード。

 

最大のライバル・不知火との熱い戦いを繰り広げている明訓高校。

 

ただ、この夏の暑さは尋常では無く、なんとこの試合審判が熱中症で倒れてしまい、際どい打球を外野手が捕球したか否かの判断がつかなくなってしまいます。

 

結果的に熱中症で倒れた審判が復活して外野手・微笑三太郎のファインプレーが認められ、明訓高校がピンチを脱したという話。

 

 

現在では熱中症に気をつけろ!!という話は日常茶飯事で、今そのシーンを読んでもそんなに不思議ではないエピソードだったりします。

(実際に、本当に審判が熱中症に倒れた話も話題になったことがあります)

 

ただ、ドカベンが連載されていた1970年代(約50年前)は平均気温もまだ低く、熱中症という概念も無かった時代(熱射病と呼ばれていた)。

 

また、練習中に水を飲むな!!という昭和バリバリ体育会系の時代に、南海権左という不良高校が「しっかり水分補給しないと倒れるよ」という当時ではありえなかった現代の常識を披露するシーンもあります。

 

1970年代に書かれた漫画にも関わらず、現代の熱中症問題を予言してたかのようなエピソードに今読み直すと関心していまいます。

 

 

また、この試合では審判が倒れてしまったために、アウトかセーフか分からなくなり、代わりにビデオ判定が行われています(結果、岩鬼の頭が邪魔でジャッジできず)。

 

プロ野球でビデオ判定が導入されたのが2010年。

 

高校野球のビデオ判定はいまだに行われていませんが、いかにドカベンが最先端すぎるエピソードを描いていたのかが分かります。

 

【参照記事】

野球のビデオ判定とは?リクエスト制度の成功率・誤審率・回数を解説 - Activeる!

 

②ルールブックの盲点

同じく高校2年夏の明訓VS白新戦から

 

好投手・不知火を打ち崩すことが出来ない明訓高校

 

主砲の山田も不知火の「ハエが止まる超スローボール」でヒットを打たせない。

 

0対0の試合展開で山田がヒットを打てず突破口が見つからない中、何とか決勝点を取った方法が「ルールブックの盲点」と言われる野球選手すら知らないルールです。

 

このルールは「第3アウトの置き換え」と呼ばれるプレーで詳しくは次の記事が参考になります。

 

【参考記事】

ルールブックの盲点の1点とは (ルールブックノモウテンノイッテンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

 

実は、夏の甲子園2012年第94回大会2回戦の済々黌(熊本)対鳴門(徳島)戦で「ルールブックの盲点」を使って得点を取ったシーンが話題になりました。

 

【参照記事】

人気野球漫画「ドカベン」で描かれた“ルールブックの盲点の1点”が現実に? | アサ芸プラス

 

試合後のインタビューでこの時の3塁走者はドカベンを読んでいたため、このルールを知っていたとのことの。

 

当時、「ドカベンルールが登場!!」とかなりニュースになっていた記憶があります。

 

③5打席連続敬遠

5打席連続敬遠と言えば1992年夏の甲子園大会の星陵高校の松井選手があまりに有名です。

 

ドカベンにも同じシーンがあり、主人公・山田の2年春の甲子園 明訓対江川学院で山田に打たせないために5打席連続敬遠をくらいました。

 

私はこのエピソードを読んだ時、完全に松井選手の5打席連続敬遠のオマージュかと思っていましたが、よくよく調べてみると約15年も前にドカベンの方で先にやられた作戦でした。

 

社会現象になった5打席連続敬遠をドカベンで予言した形になり、「予言の書か?」とファンの間で今でも話題にあがるくらい衝撃的なエピソードです。

 

 

④両手投げ

主人公・山田の中学時代の同級生で同じ柔道部の 「わびすけ」が高校で野球部に転身。

 

打倒山田のために「わびすけ」が編み出した技が両手投げ投法。

 

独特の当方でボールを投げる直前まで右か左かどちらで投げるか分からないため、タイミングが合わずに山田が凡打を繰り返す。

 

いかにも漫画だけのエピソードのように思われますが、実は両手投げをしている実際の高校生が実在しています。

 

今年2021年夏の高知県予選で土佐塾高校の寺田選手が両手投げピッチャーとしてニュースに取り上げられました。

 

【関連記事】

【高知】土佐塾の左右両投げ・寺田啓悟、“四刀流”奮闘も1点差に泣く「両投両打でプロになる」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

また、メジャーではパット・ベンティット選手が両手投げ投手として有名です。

 

【関連記事】

左右のリリーフ、1人で解決? 「135年でほぼ唯一」の両投げ投手はジ軍移籍目前 | Full-Count

 

私もパット・ベンティット選手の話を聞いた時は「わびすけだ!!!」と思ってメチャクチャ興奮した覚えがあります。

 

【動画はコチラ】

驚愕のスイッチピッチャー両投げ両打ちの怪物投手ベンディットという男 MLB Pat Venditte - YouTube

 

⑤高校生で160km

高校3年夏の甲子園大会準決勝での明訓VS青田

 

厳密には「大甲子園」でのエピソードになりますが、青田高校の中西球道が160km/hを超えるストレートを山田に投げ込んでいます。

 

この時代、150km/hを投げる投手でも怪物扱いされていたにも関わらず、160km/hを投げる高校生は完全に漫画の世界の話でした。

 

 

しかし、この漫画ならではのエピソードが現実にした男がいます。

 

エンゼルス 大谷選手とロッテ佐々木投手です。

 

大谷投手は高校3年時の岩手大会準決勝で160km/hを出してしまいました。

 

【参照記事】

花巻東大谷高校生最速160キロ/岩手大会 - 高校野球ニュース : nikkansports.com

 

佐々木投手は高校3年時の岩手県大会4回戦で160km/hを計測しています。

 

【参照記事】

「高校最速」大船渡・佐々木が160キロ 4回戦で先発 - 高校野球:朝日新聞デジタル

 

⑥ハエが止まる超スローボール

 主人公・山田の最大のライバルである白新高校の不知火。

 

高校1年夏・秋大会と山田太郎にいいように打たれていました。

 

打倒山田のために不知火が編み出した技が豪速球でもなく、キレのある変化球でもなく、「ハエが止まる超スローボール」です。

 

ストレートと同じフォームで繰り出される超スローボールは山田でも見分けることが出来ず、高校2年夏以降は山田は不知火からまともなヒットを打つことが出来ていません。

 

2年秋の大会では完膚なきまでに山田を抑え、その後山田が人生初のスランプになるほど恐ろしい球。

 

 

そんな超スローボールが甲子園で話題になったことがあります。

 

2014年夏の甲子園大会で東海大四高の西島投手が超スローボールを投げて物議をかもしてしまいました。

 

当時、このスローボールが「投球術ではない!!」と賛否両論となり、かなり話題になっていました。

 

ただ、ドカベンファンの方ならすぐに「ハエが止まる超スローボール」を思い描いたと思います。

 

強打者を抑えるための最高の変化球は「超スローボール」。私たちがドカベンから教えてもらったことです。

 

【参考記事】

ドカベン 不知火がらみの事件は現実に起こる 2012年甲子園 夏 | 私たちを夢中にさせた漫画(あらふぃふ)

 

番外編 渡辺投手のノーヒットノーラン

「5打席連続敬遠」など、作者の水島先生は様々な未来の事を予言した!!とファンの間では有名な話です。

 

コチラはプロ野球編になりますが、漫画で描かれた西部・渡辺久信投手(現GM)のノーヒットノーランが何と現実になったことがありました。

 

番組の企画でドカベンで渡辺投手の完全試合を作中で描かれることが約束され、その後に実際のプロ野球の試合でノーヒットノーランを達成してしまいました!!