大学院生の彼氏が言う「研究室が忙しい」の4つのパターンについて経験者が解説します。

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あなたは、大学院生の彼氏が「研究室が忙しくて・・・」と言って中々会えないことを不満に思っていませんか?

 

大学院生といっても学生っちゃ学生なのに、研究室を理由に土日も会えないなんて意味不明に感じているかと思います。

 

特に、理系の研究室というものに馴染みが無い場合は、上記のような不満を持つのは当然のことです。

 

ついつい「他に好きな女がいるのか?」と疑いたくなりますが、彼氏さんが言う「研究室が忙しい」というのは大抵は本当のことだったりします。

 

私は化学系の大学院を卒業しているので分かるのですが、夜遅くまで研究したり土日も研究に行くことが珍しい訳ではありません。

 

「研究室が忙しい」にも様々な理由があり、次の4つのパターンに分類することが可能です。

 

  1. 研究発表、学会発表が近い場合
  2. 研究室自体が厳しい場合
  3. 「大学院生は忙しい」という空気
  4. 研究成果が出ない場合

 

この記事では、上記4つの「研究室が忙しい」について詳しく解説していきます。

 

この記事を読むことで、彼氏さんの言う「研究室が忙しい」の意味を知ることが出来ます。

 

 

①研究発表、学会発表が近い場合

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大学院生は研究で得られた成果を発表する機会がたくさんあります。

 

所属している研究室内での研究発表会や所属学科で開催される学内の発表会、外部で行う学会、修論(修士課程の卒業論文)などです。

 

このような発表会が近くなると、次の2つの理由で大学院生は多忙な時期を過ごすことに。

 

  • 発表会のための資料作り
  • 研究成果が無い時の最後のあがき

 

それぞれ詳しく説明していきますが、上記2つのダブルコンボで発表会直前は泊まり込みで研究することも珍しくなく、その時は彼女さんよりも研究を優先してしまうことが多々あります。

 

発表会のための資料作り

研究成果を発表するための資料は時間をかけて入念に作成します。

 

ヘタな資料を作ってしまうと研究室の指導教授から怒られたり、厳しい指摘を受けてしまうからです。

 

※研究室内での発表会の時は指導教授によってはガチでダメ出しされることがあります。

 

また、学会のような所属している研究室以外の方が発表を見るような場合は、指導教授やスタッフの厳しいチェックにより何度も資料を修正したり、何度も発表練習をすることになります。

 

(下手な発表をすると教授が恥をかいたり、賞がかかってたりするため)

 

さらに、発表会直前では「うまく発表できるか不安」という緊張感から、自主的に練習を重ねる方が多いです。

 

研究成果が無い時の最後のあがき

発表会で一番ヤバいのは報告する研究成果が無いことです。

 

研究成果を報告する研究発表のはずなのに、前回発表した研究成果から何一つ進展が無い場合があります。

 

答えが分からないことを「○○をすれば△△の結果にならないのか?」といった具合に仮説を立てて研究を進めていくため、頑張って研究をしていても仮説が外れて研究が1歩も進んでいないことが普通にあります。

 

仕方が無い部分が当然あるのですが、何も成果が得られなかったことを順序立てて発表することほど精神的にキツイものはありません。

 

例えるなら、中学校の合唱コンクールで「練習当初はクラスのまとまりがなく、色々試行錯誤した結果、今もクラスにまとまりが無い状態で当日を迎えてしまいました」と合唱前に一言いうようなものです。

 

そうなった時の同じ研究室の同級生や後輩からの「あいつ全然研究進んでないじゃん」という冷たい目線は本当にキツイです。

 

 

また、研究室内だけの発表ならまだしも、学科全体の発表会や学外での学会といった規模が大きくなればなるほど、研究成果が無い時のヤバさは尋常じゃありません。

 

こういう時に何をするかというと、発表会が始まる前日まで何が何でも結果を出すために徹夜までして悪あがきをします。

 

例えるなら、会社命令で資格試験を受験することになったのに、勉強が進んでなくて最後の1週間で追い込みをするようなものです。

 

この時ばかりは彼女のことを考えられないほど追い込まれているので許してやってほしいです。

 

(逆に、こういったイベントが終わった直後は解放感からか彼女さんとも時間が多く取れる時期でもあります)

 

②研究室自体が厳しい場合

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研究室によっては指導教授が異様に厳しくて、平日はもちろん土曜日も研究を義務付けられることもあります。

 

正直な所、夏休みや正月休みが異様に少ない研究室や土曜日は絶対に出勤という研究室があることを私も聞いたことがあります。

 

(その逆で何の制約も無いゆるゆるな研究室もあります)

 

研究室によっては厳しさが行き過ぎており、ブラック企業顔負けのブラック研究室という問題に発展することも。

 

【参考記事】

いま理系の大学で増えている「ブラック研究室」という大問題(中屋敷 均) | 現代新書 | 講談社(1/3)

 

彼氏さんが厳しい研究室に在籍している場合は、かなりの時間を研究室に拘束されてしまい、たまの休みも寝て1日が終わるなんてことも珍しくないかもしれません。

 

③「大学院生は忙しい」という空気

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研究室で一番厄介なのが、大学院生は忙しくて当たり前という空気だったり同調圧力が存在することです。

 

具体的には以下のようなことです。

 

  • 土日休みなく研究する
  • 深夜遅くまで研究する
  • 徹夜で研究するのサイコー

 

研究室のルールとして強制されていないにも関わらず、大学院生の間で勝手に大学院生は忙しくて当たり前いう変な意識が蔓延していることがあります。

 

会社で言うと「残業して働いている俺すごくね?」と同じことです。

 

私が大学院生の時は、どの研究室でも上記のことが当たり前だと思っている人が多かったです。

 

毎日どこかの研究室で徹夜自慢や土日出勤自慢で盛り上がっていました。

 

研究室が「大学院生は忙しくて当たり前」という空気になってしまうと、皆が本当に土日出勤するので中々休めにくくなりますし、本当にそれが大学院生の常識と思ってしまうのが恐ろしい所です。

 

(私も大学院生の時は土日休みなくアホみたいに研究室にいた時がありました)

 

研究で忙しい自分に酔っている奴もいる

信じがたいことに、研究室にいると何人かは「研究で忙しい自分に酔ってる」やつがいます。

 

「研究がNo.1で彼女がNo.2」、「研究頑張っている俺スゲー」ってやつです。

 

私の先輩は「ルテニウム(金属試薬)を彼女よりも愛している」と頭おかしいことを平気で言っていました。

 

(その彼女もそんな先輩を愛している自分に酔っているような人でした)

 

さらに、私の同級生には「研究で忙しくて当分会えない」と彼女に伝えてフラれています。

 

その同級生は研究室自体はゆるい上に大学4年生だったにも関わらず、彼女よりも研究を優先してしまい大切な人を失ってしまいました。

 

大学という研究室には人をおかしくする何か不思議な力があるのかもしれません。

 

④研究成果が出ない場合

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①で説明した話とかぶってしまいますが、研究成果が出ない時は発表会が有ろうと無かろうと精神的にキツイものがあります。

 

大学院生の同期や大学4年生の後輩が研究を進めているにも関わらず、自分だけ研究成果が無く一歩も進められない状況は本当に焦るし辛いです。

 

私も大学院生1年目の時は約半年間は研究成果が出ず、本当に精神的にきつかった思い出があります。

 

もし、彼氏さんが研究成果が出なくて苦しんでいる場合、恐らく結果が出るまでは研究室に通って何とか成果を出そうと頑張っていることになります。

 

そういう場合は中々会えないことが多くなってしまいますが、そっと見守って上げてほしいなと思います。

 

まとめ

この記事では大学院生の彼氏さんが言う「研究室が忙しい」について解説しました。

 

理系の研究室は中々理解されない不思議な所ですが、様々な理由で大学院生が研究が忙しい日々を過ごしています。

 

彼氏さんと中々会えなくて辛い気持ちがあると思いますが、研究室が忙しい時期はそっと見守ってあげてほしいなと思います。

 

それほど、研究室で追い込まれて研究で頭が一杯の可能性があるからです。

 

修士課程は2年と長いようであっという間です。

 

不思議なことで研究室より忙しい会社も中々ありませんので、彼氏さんが卒業して社会人になったら今よりも2人の時間を過ごす余裕が出来ると思います。

 

(それほど研究室がブラックということです)