資格試験で合格するために1番重要なことはテキスト選びです。
その理由は、選んだテキストによって勉強時間や効率が全然違うからです。
私は仕事柄さまざまな資格試験に合格していますが、会社の同僚や後輩を見ているとテキスト選びを雑に行った結果、失敗(不合格)している人が意外と多い印象を受けます。
分かり易い定番のテキストがあるのに、資格主催団体が発行している難しく書かれている公式テキストで勉強すると勉強効率が悪くなるのは明らかです。
資格試験におけるテキストは車のナビみたいな存在で、目的地までに正しく辿り着くにはそれなりのナビが必要です。
古かったりポンコツのナビを使えば、目的地にたどり着くのが遅くなるだけでなく、下手したら到達できないという事態に陥ります。
資格試験に使用するテキストもナビみたいなもので、古かったり出来の悪いテキストを使って勉強すれば合格までの道のりは自然と遠回りに。
仕事の出来は段取り8割という言葉の通り、資格試験に合格出来るかはテキスト選びが8割占めていると言っても言い過ぎではありません。
当記事では、そんな資格試験におけるテキスト選びのポイントを具体的に紹介していきます。
この記事を読むことで、テキスト選びに失敗することは無くなります。
1.資格試験のテキスト選びで大切な5つのポイント
資格試験に合格できるかどうかはテキスト選びが最重要と言っても過言ではありません。
テキスト選びを間違えてしまうと勉強の効率が悪くなり、下手したら不合格になってしまう可能性が高くなるからです。
具体的に、資格試験のテキスト選びで重要になるポイントは次の5つになります。
- 全てのテキストをチェックする
- 合格出来るテキストか
- 分かりやすいか?
- 最新かどうか?
- 過去問集は解答が分かりやすいか
それぞれ詳しく解説していきます。
①全てのテキストをチェックする
資格試験を受験することを決意したならば、その試験に関するテキストをネットでチェックすべきです。
なぜならば、最短の勉強時間で合格できるかは使用するテキストにかかっているから。
ついつい近所の本屋や会社にあるテキストの中から選びがちですが、そこにあるテキストが本当に良いテキストかは分かりません。
私の会社でも、会社にある外れのテキスト(協会が出版した小難しいテキスト)を選択したことで、わざわざ苦労して勉強している後輩を良く見ています。
Amazonレビューや個人ブログの評価を参考にし、受験する資格に関するテキストは全てチェックしてから使用するテキストを選択しましょう。
ここのテキスト選びを適当にしてしまうと余計に勉強時間がかかってしまうので慎重に選びましょう。
②合格出来るテキストか?
テキスト選びで重要なのが、その1冊で合格レベルに到達出来るかです。
資格試験用のテキストなのに、このテキストだけでは試験に対応出来ないというものがあります。
よくあるのが、入門としてはおススメだけど試験のレベルには到達できないというテキストです。
(難易度が高い試験ではよく見かけます)
可能な限り1冊のテキストで合格レベルに到達できるのが望ましく、そのためのテキストに関する情報収集を怠ってはいけません。
1冊のテキストと1冊の過去問集で資格勉強するのが基本
資格試験の勉強には1冊のテキストで完結するのが1番ですが、中々難しいのも事実。
その理由はテキストだけでは十分な問題演習が出来ないからです。
格試験用テキストのレビューの中で「このテキストだけでは十分な問題演習が出来ない」というコメントは良く見られます。
確実に合格するためには、資格試験の勉強には合格のために必要な知識を学ぶ1冊のテキストと、十分な問題演習が行える過去問集の2冊で合格を目指すのが基本路線になります。
③わかりやすいか?
効率よく勉強するために、資格受験用のテキストが分かりやすいのは重要です。
例えば、文字だけのテキストよりも図やイラストが豊富なテキストの方が分かりやすく、理解が速くなります。
また、受験する資格分野に関して初心者の方でも分かりやすく工夫されているかも非常に重要なポイントです。
(専門用語の説明が具体的だったり、公式が分かりやすく説明されているか等)
特に、社会人の方は勉強する時間が中々ないため、分かりやすい参考書で効率よく勉強することが非常に大切です。
④最新かどうか
そのテキストが最新の資格試験に対応できるのかは非常に重要です。
法令や制度が変わったり、試験の傾向が大きく変わった時に古いテキストでは対応することが出来ません。
よくやってしまうのが、お金の節約のために会社の先輩から貰ったひと昔前のテキストを使ってしまうこと。
これをやってしまうと、最新の試験と傾向が違って不合格になる可能性が高くなります。
テキストを選ぶ時には「今の試験に対応できるか?」は常にチェックしておくべきポイントです。
⑤過去問集は解説が分かりやすいか
資格勉強の基本は1冊のテキストと過去問集を繰り返し勉強することです。
受験する資格試験に関する過去問集が複数ある場合は、解説が分かりやすい方を選ぶのがおススメです。
間違った問題に対して、「なぜ間違ったのか?」が理解出来ないと次も同じような問題を間違える可能性が高いからです。
また、解説が詳しくない過去問集を使ってしまうと、なぜ間違ったのかを自身で調べる時間がかかって勉強効率が落ちてしまいます。
そのため、過去問集は収録年数よりも解説が詳しい方を選ぶ方が間違いはありません。
2.「通信講座 VS 市販の参考書」という永遠のテーマに対する考え方
資格試験には「通信講座 VS 市販の参考書」のどちらで勉強するのかという議論が良くみかけられます。
通信講座は「1.資格試験の選びで大切な5つのポイント」で説明した①~⑤の要素が高レベルに到達しており、メチャクチャ効率よく試験に合格することが出来る教材になっています。
市販のテキストよりも超効率良く勉強出来る上に、不明点を質問出来る等のサポートが充実しているのが通信講座の特徴です。
その反面、超効率良く勉強出来る分、市販のテキストよりも教材費がとんでもなく高いのが欠点です。
個人的は次の2点を理由に通信講座を考えても良いのかな?と考えています。
- 市販の参考書では合格レベルに到達しない場合
- お金の力で効率化を目指す場合
それぞれ詳しく見ていきます。
①市販のテキストでは合格レベルに到達しない場合
社会保険労務士や電験3種のような難易度が非常に高く、市販のテキストでは合格レベルに到達するのが難しい試験には通信講座を使うのがおススメです。
難易度が非常に高い資格試験は複数のテキストを併用する必要があり、勉強時間も莫大にかかります。
そのため、市販のテキストでは合格するのが難しいと言われている難関資格に関しては、確実に合格するには超効率よく勉強出来る通信講座1択の状況ではないでしょうか?
例えば、登山初心者の方が全くの独学で富士山の頂上を目指すのは無謀ですが、お金を払って登山ツアーに参加すれば初心者でも登ることは可能です。
通信講座は確かにお金はかかりますが、登山ツアーのように全くの初学者を合格まで道案内して頂けます。
難関資格に関しては市販のテキストよりも通信講座を選んだ方が間違いありません。
②お金の力で効率化を目指す場合
市販のテキストでも十分合格出来るけど、より少ない勉強時間で合格したい場合は通信講座を選ぶのも一つの手段です。
日商簿記2級やFP2級、宅建といった人気資格は市販のテキストでも十分合格可能です。
これらの市販のテキストで合格出来る資格に対して、より効率よく勉強したい場合は通信講座を検討しても良いと思います。
特に、勉強時間が中々取れない忙しい社会人の方は、お金の力で勉強時間を短く出来る通信講座は有効な一手になるかもしれません。
ただし、ITパスポートや危険物乙種のように勉強時間がそこまで必要ない資格試験に対しては、わざわざ通信講座を選ぶことも無いのでは?と思います。
(効率よく勉強出来る反面、元々勉強時間がそこまで必要ないので、費用対効果が薄くなるから)
3.まとめ
この記事では資格試験でのテキスト選びのポイントを紹介しました。
資格試験はテキスト選びで合否が決まると言っても過言では無く、いかに効率良く勉強出来るかはテキストの出来に左右されます。
資格試験におけるテキストはナビみたいな存在で、ナビが古かったりポンコツだったら目的地までスムーズに到達することは出来ません。
優秀なテキストを選ぶことが出来れば、後は勉強するだけで自然と合格に近づきます。
そのため、資格試験に合格出来るかはテキスト選びが8割占めていると言っても言い過ぎでは無いです。
また、難易度が高い資格試験に関しては、通信講座を選ぶことで超効率的に資格勉強を進めることが出来るため検討する価値は十分あります。
当記事があなたの資格試験合格に向けて少しでも参考になれば幸いです。