【田舎移住の後悔】会社退職後の憧れの田舎生活、そこには夢も希望もないという話

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★会社退職後の田舎移住を夢見る男性に言いたい・・・「落ち着け」と

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会社退職後に「憧れの田舎での生活」を夢見る男性に向けて、私は声を大にして言いたい、「落ち着け」、「考え直せ」と。

 

私は30前半の成人男性で、田舎移住をして失敗・後悔した人間ではありません。

 

ただ、3歳児の頃から18歳まで岐阜県の人口5万人くらいのとある田舎に住み、地域の地元の人からずっとよそ者扱いされた経験をもっているだけです。

 

よそ者といっても特別にイジメや迫害を受けたわけでなく、ただ挨拶を返しくれない、地元の集会・ならわし(儀式)的なものに参加させないといった程度です。

 

周りは田んぼ、バッタ(イナゴ)を食べる、ハチの子(ヘボ)を食べる習慣がある。

 

小中学校は3クラスある。

 

田舎移住に憧れるほどのド田舎ではないですが、田舎といえば田舎の町に住んでいました。

 

そんな田舎に住んでいた私が思う、会社退職後の田舎移住は辞めた方が良いという話です。

 

田舎移住を甘く考えずに、しっかりと考えて行動したほうが良いという注意喚起になります。

 

田舎移住を夢見る男性の方は、この記事を読んで、真剣に田舎移住について考えて頂ければと思います。

 

田舎には夢も希望も無いことがわかると思います。特に、定年退職で田舎に移住を考えている方は本当に気を付けたほうが良いです。

 

 

① 地域の方はあなたの移住を歓迎していない

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よくニュースで、「田舎への移住を歓迎します!!」、「格安で住宅を使っていただけます」という都会から地方移住を歓迎する特集が流れています。

 

自然好き、農作業をしてみたい、自給自足の生活に憧れる、という男性の方は多いと思います。

 

こういった特集を見るたびに「退職後は田舎へ移住する」という夢を持つ人も少なからずいると思います。

 

私の友人や会社の先輩にも田舎生活に憧れる人はいます。

 

しかし、残念なことに都会からの田舎移住を歓迎しているのは市役所や村役場であって、地元の方はあなたの移住を歓迎していません。

 

田舎に住む方は、地域の方の絆は強くそれが魅力の一つかもしれません。

 

しかし、その絆はずっとその土地に住んでいる方々の絆であって、よそから来たあなたを快くは受け入れてくれません。

 

あなたは、よそ者としてずっと見られます。

 

私も親の仕事の関係で3歳の時に、岐阜の田舎町に引っ越してきました。

 

会社の社宅に住んでいたのですが、地元の儀式的なことには参加させてもらえませんでした(したいとは思っていませんが)

 

全員ではありませんが、地域のおばあちゃん・おじいちゃん方は私が挨拶をしても代えてしてくれません。

 

学校主催の催しで、地域のおばあちゃん達が手伝いに来て、「手伝いますよ」と言っても、ただただ無視されたこともあります。

 

他に原因があるのかもしれませんが、地域の人は外から来た人を「よそ者」としか見ず、地域のコミュニティーに入れさせてくれません。

 

田舎の方は変化を必要以上に恐れ、よそ者を受け入れてはくれません。

 

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②田舎町の中心で「孤立」する可能性も。下手したら「変出者」扱いされることも

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地元の人は外からくる人を「よそ者」扱いするのは、おじいちゃん・おばあちゃんなどの年配の方ほど多いと感じていました。

 

両親や私も地域のすべての方から「よそ者」扱いされたわけでなく、学校でも友達が出来、友達の家に遊びに行くということも当たり前のようにありました。

 

両親の方も、学校関係の友達の両親とは普通に話したりしています。内心ではどう思っているのかがわかりませんが、子供同士が親を繋げている可能性もあります。

 

また、友人のお母さんの方は地域の出身の方ではない人が多いので、お互いに「よそ者」扱いされる気持ちが分かるのかもしれません。

 

若い人が脱サラして夢の田舎移住する場合は、上記で言ったような、よそ者仲間が出来る可能性もあるし、子供達が若い親同士をつないでくれる可能性もあります。

 

しかし、会社退職後の60近い方が、地域になじむのは限りなく難しいと思います。「仕事も定年退職で、子供も成人して独り立ちしたから」と言って始めた憧れの田舎生活。そんなあなたと仲良くなる人は田舎町にはいないと思います。

 

同年代の人は、外から来たあなたを警戒し「よそ者」として見ています。集会に呼ばれたり、プライベートで仲良くしてくれることは難しいでしょう。農作業を手伝ってくれる親切な人もいないでしょう。

 

長く同じ土地にいる人と仲良くなることは相当難しいと思います。年配の方は、必要以上に自分たちのコミュニティーを荒らされるのを恐れます。

 

寂しさあまりに、地域の若いお母さんに声を掛けたら、だの「変出者」として見られます。若い旦那さんは、本人も仕事があり、関係性を持つきっかけは難しいでしょう。

 

若い人ならまだしも、定年退職で憧れの田舎生活を始めた年配の方は、地域の方に「よそ者」だけでなく、「変出者」として見られ、田舎町に孤立する可能性があります。

 

③とにかく不便

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私が過ごした田舎町もコンビニは近くに無く、車が必要な場所でした。

 

たまたま家の近くにスーパ(商店?)があるので良かったものの、何をしようにしても非常に不便です。

 

駅前もちょっと大きいスーパがありますが、商店街はかなり寂れてます。

 

マックや吉野家なんてテレビの世界でした。

 

会社退職した直後は元気もあり、運転もできるので不便さも田舎特有の醍醐味として楽しめるのかもしれません。

 

しかし、年を取るにつれて体力も落ち、遠くのスーパやコンビニに行くのですらかなり億劫になると思います。

 

車を運転出来なくなったら、地獄そのものです。

 

バスは1時間に1本あるかどうか。買い物するたびに、バスで移動するなんて億劫でしょうがないと思います。

 

私は田舎出身なので、田舎の不便さを知っているのでまだ耐性があります。

 

しかし、都会の生活に慣れた人が、いきなり田舎移住をしたときに、この不便差は耐えられないと思います。

 

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④とにかく怖い

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田舎特有の「鍵をかけない」文化。

 

そのため、宅配便の方がドアをガンガン開けようとしてきます。チャイムがあるにも関わらずです。

 

鍵をかけるのが当たり前の一般の人は、玄関の鍵がけるので、突然「ガンガン、ドンドン」とメチャクチャ大きな音が響きます。

 

これ、本当に怖いです。

 

ちなみに、地元出身の友達の家に行くと、チャイムを鳴らしてもドアを開けてくれません。

 

ドアが開いてるので、コッチサイドで開けて要件を言わないといけません。

 

また、玄関にマムシ等の蛇がたむろしていることもザラにあります。

 

私は蛇が当時から苦手で本当に怖かったです。玄関を開けて蛇がいた時の衝撃は本当に最悪です。

 

また、小学校の時には熊が出て突然集団下校になった時もありました。

 

都会では見られないこれらの光景は本当に怖いと思います。

 

⑤田舎生活に嫌気がさした奥さんと離婚して、本当の一人ボッチの危険性

 奥さんの反対を押し切って、自分の夢を叶えるために田舎移住しようとする方もいると思います。

 

しかし、そういった場合、もともと反対だった奥さんの方が田舎生活に嫌気がさして離婚される危機があります。

 

特に、定年退職後の田舎移住は、田舎でのコミュニティーを作ることが困難です。

 

60近くのよそ者の奥さんを仲間に入れてくれる地域の人は非常に稀だと思います。

 

仲間にしてくれても田舎特有のプライベートのないコミュニティーに嫌気がさすかもしれません。

 

小さいお子さんがいる場合は、学校関係のママ友のコミュニティーが出来るし、よそから来た奥さん同士仲良くなる可能性もあります。

 

旦那さんが仕事の関係で移住した場合は、仕事関係のコミュニティーができるかもしれません。

 

しかし、そういったコミュニティーが無い場合は、本当に孤独だし、不便だしで本当に辛いと思います。

 

唯一の味方の奥さんが嫌気がさして離婚するケースは本当に地獄です。

 

本当に田舎町に一人ボッチになり、残りの老後を過ごさないといけません。

 

奥さんが反対している場合は、本当に慎重に田舎移住を考えてください。

 

双方が納得していない状態で田舎移住をすると本当に後悔すると思います。

 

nikkan-spa.jp

 

★まとめ  田舎移住を甘く見ない方が良い

3歳から高校卒業するまで住んだ田舎町には、私はもうしばらく戻っていない。

 

現在30歳前半の私や地元の友人たちの多くは、名古屋などのよその県で働いています。

 

両親も会社を退職してからは、田舎町から引越して今はそこには住んでいません。

 

そういったこともあり、私も地元に戻るつもりは今のことろ無い。

 

地元の人からしたら、田舎町での生活はそれほど魅力を感じてはいません。

 

そのため、田舎町から若者がいなくなり、どんどん過疎化するのもそういった理由からだろうと思います。

 

できれば、戻りたくないのだ。

 

都会の人は生まれてからずっと都会だから、田舎町に異常なまでの「憧れ」を抱きがち。

 

旅行や合宿で行った田舎の絶景や自給自足というワードに魅了され、「いつか俺も」と思うのかもしれません。

 

必要以上に田舎を神格化していないだろうか。

 

注意喚起もふくめて、実際はそんなに甘くはないことをこの記事で述べてみました。

 

仕事を退職して、60近い年齢ですべてのコミュニティーを捨てて田舎町に移住することは本当に危険なことです。

 

そこまで甘くないことを認識したほうが良いと思います。

 

「都会は冷たくていやだ」という田舎特有の言葉があります。

 

都会の人は「田舎はさぞ温かいのか」とその言葉をうのみにしてはいけません。

 

その言葉の真実は、「田舎は地域の絆は強い(温かい)が、よそ者には都会以上に冷たい」だと思います。

 

たしかに、田舎には地域の方同士の強い絆があると思います。

 

ただ、よそ者には本当に冷たい、厳しいのも本当です。

 

本当にやりたいことが、ド田舎じゃないと出来ないのか?を真剣に考える必要があると思います。

 

都会からちょっと離れた場所で出来ることならば、わざわざ本当の田舎町に移住までする必要はないのかと思います。

 

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