約20万円もする第1種放射線取扱主任者講習に無事にやっていけるか不安を感じていませんか?
講習料が高額なため、会社持ちでも自腹でも絶対に落としてはならない講習です。
そのため、「どれくらい事前に予習をしておくべきか?」という疑問を当然感じるかと思います。
結論から言いますと、第1種放射線取扱主任者講習は事前に予習をする必要はなく、講習が始まってから復習と実習の予習をする位で十分です。
主任者講習は試験のように落とす講習ではありません。
先日、私もアイソトープ協会で主任者講習を受けてきましたが、受講者の全員が無事に合格出来ています
試験合格から期間が空いている方や実習に不安を感じている方も、講習を始まってから丁寧に教えていただけるので、講習前に一生懸命予習をしなくても大丈夫です。
当記事では、私が受講したアイソトープ協会での第1種放射線取扱主任者講習の実際の様子を、下記の4つの観点から紹介していきます。
- 予習の必要性について
- 修了試験について
- 実習について
- お昼について
1.予習の必要性について
第1種放射線取扱主任者講習を受講するにあたり、「どれくらい予習をしておくべきか?」という不安を感じているかと思います。
結論から言いますと、講習が始まる前に何か予習をしないとヤバイということは基本的にはありません。
私も予習をせずに講習を受けましたが、特に問題なく修了することが出来ました。
講義と実習の両方について言えるのですが、各講師の方は主任者試験での内容を忘れているという前提で話されているため、試験の内容を忘れていても講義についていけるようになっています。
試験で学んでいるはずの知識についても、「知っていることかもしれませんが復習で・・・」という前置きがされていました。
気になる修了試験で出題される問題も「ここは金曜日に大事になります」ということを言っていただけるので、講師の方の話をしっかり聞いていれば問題なく合格出来ます。
実習に関しても、各操作を丁寧に教えていただけますので問題ありません。
講習初日には「実習の説明」の講義があり、各実習の簡単な説明や目的を説明してくれます。
そのため、その講義を聞いたうえで実習前日に該当する部分を読んで置く位で予習はOKです。
実習では各操作方法を学ぶというよりも、何が目的の実習かを理解しておくのが良いと思います。
実習自体は予習をしなくても問題なく進みますが、実習が終わった後に「結局、これは何をしたんだ?」ということになってしまうからです。
予習に関しては事前に予習をする必要は特になく、各実習の前日に実習テキストを一通り読むくらいで大丈夫です。
主任者講習では修了試験もありますので、予習よりも講習でやったことを復習することの方が重要です。
2.修了試験について
冒頭でも述べましたが、修了試験は落とすような試験ではないので心配する必要はありません。
5日間の講習と実習に関する内容から15問出題され、60点分取れれば合格になります。
(6割ではなく60点と言っていたので、9問未満の正解でも合格になるように調整されているのかもしれません)
出題される問題のレベルは主任者試験よりも明らかに簡単です。
講師の方によってマチマチではありますが、試験で出題される部分は「ここ大事ですよ」とおっしゃってくれます。
(私が聞き逃しただけかもしれませんが、はっきりと言ってくれない講師の方もいました)
そのため、講義や実習では講師の方の話をしっかり聞いていれば落ちるようなことはありません。
私が受験した時も全員1発合格でした。
最悪、ダメだった時は1回補修があるので、絶対に受かるようなシステムになっていると思います。
講師の方の「重要です」や「覚えておいてほしい」と言ったことは聞き逃さず、講義が終わったらしっかり復習すれば修了試験に問題なく合格出来ます。
3.実習について
実習は基本的に隣の席の人と2人1組で行います。
(4人1組の時もあります)
パートナーと一緒に実習を進めますので、相手しだいで進み具合が変わので重要な要素になります。
相手が超出来る人ですと予習はしとかないと足を引っ張ることになりますし、女子大生がパートナーになった時にはテンションアゲアゲの講習会になります。
実習自体は講師の方の言う事をしっかり聞いておけば問題ありません。
講習の手順は講師の方が丁寧に説明してくれますし、実習が始まってからもスタッフの方が次に何の操作をすべきかを教えてくれます。
ピペット等の器具も学生実験等でやったことが無いという前提で一から教えて頂けるので心配いりません。
実習時間がギリギリのせいか、ドンドン次の操作に進まそうとサポートしてくれるので、知らないうちに実習が終わっているような進み具合です。
当然、分からない所はその都度聞けばしっかり教えてくれます。
実習には毎回レポート作成があり、次の日の朝までに提出しなければなりません。
(4日目の実習はその日まで)
講義室は19時まで使えるので、実習が終わったら講義室でレポートを作成する流れになります。
持ち帰ってホテルで仕上げても大丈夫です。
レポートには考察事項があるので大変そうに感じますが、考察部分も含めてレポート作成で必要な部分は講師の方が答えを教えてくれます。
そのため、実習中は講師の方の話を聞きのがさず、必要な部分をしっかりメモしておけば問題なくレポートが作れます。
実習中の隙間時間にうまいこと考察部分を進めておけば、実習後に残ってレポートを作成する時間を減らすことが出来ます。
ただし、レポート作成に集中して講師の方の大事な話を聞き逃すことのないよう注意が必要です。
私は初日の実習の時に1時間ほど残ってレポートを作成したくらいで、後は30分も居残りしていないと思います。
4.お昼について
講習初日のオリエンテーションの時に、会場周辺の飲食店MAPが配布されます。
ただ、実習が始まるとレポート作成を昼休みにやることになるので、食べに行くよりもコンビニ等で事前に買っておく方がオススメです。
もちろん、昼に実習レポートを作る必要は全くありませんが、出来る限り早く帰るためには午前中の実習分は昼休みにレポートを作っておくのが良いかと思います。
私は5日間とも朝にコンビニで昼を買って講習会場に行っていました。
まとめ
当記事では私がアイソトープ協会で受講した第1種放射線取扱主任者講習の感想をまとめました。
主任者講習は講義と実習が半々の割合で行われますが、どちらも講師の方の話をしっかり聞いていれば問題ありません。
講習のために事前予習をする必要はなく、講習期間中にその日の復習や次の日の実習のテキストを予習する位で大丈夫です。
実習にはレポート作成があり少し大変ではありますが、考察も含めて講師の方がしっかりフォローしてくれるので、自分自身で考える必要はありません。
肝心の修了試験は講義と実習の内容から出題されます。
講師の方が「ここ重要ですよ」と教えて頂けるので、しっかり話を聞いておけば1発合格出来ます。
5日間の講習を乗り切るために大事なことは、講師の方の話をしっかり聞いてメモすること。
大事なポイントを聞き逃さなければ、実習レポートも修了試験も問題なくクリアできるので心配する必要はありません。
私が受けた時も30人全員が修了試験に1発合格してますので安心してください。
※放射線取扱主任者と相性が良い資格の一つに「危険物取扱者」があります。
液体シンチレーター検出器のように、放射線を検出するために有機溶媒を使用することがあるため、危険物取扱者が必要とされています。
私が主任者講習を受けた時に、講師の方が「次は危険物を取ると需要があるよ」とおっしゃっていました。
危険物取扱者は放射線取扱主任者試験と比べると簡単な試験ですので、働きながらでも十分取得可能です。
放射線取扱主任者に+αで何か資格を取ろうかと考えてるのなら、ぜひ危険物取扱者を検討してみてはどうでしょうか?
コチラの記事では危険物取扱者の資格のオススメ参考書を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【関連記事①】
大学生の時に「化学」に関する授業を15単位以上取っていれば、上位資格の危険物甲種をいきなり受験することが出来ます。
【関連記事➁】
甲種の受験資格が無い場合は危険物乙種を取っていくことからスタートします。
乙種には1~6類まであるのですが、最初は一番基本となる乙4種を受験するのがオススメです。
(4種類以上の乙種を取得することで、甲種の受験資格を得ることが出来ます)